リファイナンスとは?4つのメリットと3つのデメリットを解説

投稿日:2024年12月10日

「リファイナンスって何?」
「リファイナンスのメリットやデメリットを知りたい」

と考えていませんか?

この記事では、リファイナンスとは何なのか、メリット・デメリットなどをプロが分かりやすくご案内します。

この記事の作成者

融資部 部長
浜崎 雷Rai Hamazaki

【資格】管理業務主任者、宅地建物取引士
お客様の大切な所有不動産の評価を最大限に、ゆとりある生活のサポートをさせていただきます。「お客様の明日のために、今日、自分は何ができるか」を考え、日々奮闘しています。

リファイナンスとは?3つの意味を分かりやすく解説

リファイナンスには、借り手によって3つの意味があります

借り手 意味
①企業など 財務状況を良くするために、ローンを新しく条件の良いローンに組み替える
②企業 不動産投資事業で、現行の投資事業の返済を完了し、新たな事業で資金調達をする
③投資家、個人など 住宅ローンの金利が変わったため、条件の良い住宅ローンに組み替える

それぞれご案内していきます。

【意味①】財務状況を良くするためのリファイナンス

まず1つ目は、財務状況を良くするために、ローンを新しく条件の良いローンに組み替えることです。

「借り換え」とも呼ばれます。

リファイナンスで不動産担保ローンを利用する事例

A社は、B銀行で金利4%の不動産担保ローン(残債3,000万円・返済期間5年)を借りています。

資金繰りが苦しかったので、C銀行の不動産担保ローン(金利2%、返済期間10年)にリファイナンスしました。

金利が半分で返済期間が倍になり、毎月の支払いが楽になりました。

【意味②】新規の不動産投資事業のためのリファイナンス

次に、不動産投資事業では、現行の投資事業の返済を終えて、新しい投資事業で資金調達をすることです。

不動産投資事業の事例

    不動産投資事業をしているD社は、ある案件でノンバンクのE社から1億円の融資を受けていました。

    他の案件を立ち上げるために1億5,000万円必要なため、F社から借入をしてE社の残債を返済し、新規事業をスタートしました。

【意味③】より良い条件の住宅ローンへのリファイナンス

最後に、個人や投資家が利用する住宅ローンのリファイナンスです。

住宅ローンのリファイナンスの事例

Gさんは、投資用のマンションの購入のために、H社から住宅ローンを借りました。

金利が変わり、支払額が増えてしまったため、より条件の良い住宅ローンを探し、借り換えました。

リファイナンスとリスケ、プロジェクトファイナンスの違い

リファイナンスと同じく、ビジネスで使われる用語があります。

  1. リスケ
  2. プロジェクトファイナンス

それぞれとの違いをご案内します。

リスケとの違い

リスケとは、リスケジュールの略称で、ローンの返済期間の延長や毎月の返済額の変更をしてもらうことです。

  1. リファイナンス…他の金融機関で新しく融資を受け、前の融資を返済する
  2. リスケ…同じ金融機関で期間や返済額を変更する
不動産担保ローンでリスケを行う事例

Gさんは、H銀行で不動産を担保にして金利3%・3,000万円・返済期間10年の条件でローンを組んでいました。

不況で給料が減り、支払いが苦しくなったので、H銀行に相談をして返済期間と毎月の返済額を変更してもらいました。

プロジェクトファイナンス(PJ融資)との違い

プロジェクトファイナンスとは、事業を行う新会社を設立したり、新しい事業を企画して、その事業からの収益を返済にあてる資金調達の方法のことです。

借りる際の担保は、新会社のノウハウや技術、資産(不動産も含む)などです。

  1. リファイナンス…不動産などが担保
  2. プロジェクトファイナンス…ノウハウや技術、資産(不動産も含む)
プロジェクトファイナンスの事例

I社は、不動産ビジネスで新たに資金を調達するために、新会社J社を立ち上げました。

「この新会社から得られる収益を返済原資にあてる」「J社にだけ返済義務がある」という契約で、K銀行から融資を受けました。

万一J社が倒産しても、I社にリスクはありません。

リファイナンスの4つのメリット

4つのメリット
  1. 金利や貸付の条件が良くなる
  2. 手持ちの資金が増える
  3. 黒字倒産を回避できる
  4. 信用に傷がつかない

①と②についてはご案内しています。

住宅ローンに関係するのは①です。

ここでは、③と④について詳しくご案内します。

【メリット③】黒字倒産を回避できる

黒字倒産とは、帳簿の上では黒字で利益が出ているのに、支払いに必要な現金が無いために倒産してしまうことです。

リファイナンスで現金を増やすことで回避することができます。

黒字倒産回避の事例

L社は、帳簿上では黒字の企業ですが、M銀行の不動産担保ローン(金利5%)の返済額が負担で、再来月の支払いのための現金が足りません。

そこで、N銀行から、金利5%で手元に運転現金が1,000万円残るように、リファイナンスを受けました。

数ヶ月先の支払いに目途が立ち、黒字倒産を回避できました。

【メリット④】信用に傷がつかない

リファイナンスをしても返済が滞るわけではないため、信用に傷がつきません。

ただし、リスケの場合は、信用情報に傷がつくことがあります

返済が厳しいことを理由に、違う貸付条件に変更するため、マイナスの評価がつくからです。

リファイナンスの3つのデメリット

それぞれ詳しくご案内します。

【デメリット①】新規ローンで手数料が発生する

新たな借り入れには、手数料が発生します。

手数料は金融機関によって異なります。

手持ちの現金が少ない場合は、金融機関に相談してみてください。

【デメリット②】手間が増える

新たな融資を受けるまでに、次のような手間がかかります。

  1. 新しい金融機関との調整
  2. 新規ローンを通すための資料(事業計画書など)の作成

資金繰りが厳しくて焦っているときこそ、1つ1つ丁寧に進めてください。

【デメリット③】借りられない可能性がある

借り換えする理由が「今の融資条件が厳しい」という場合、審査は厳しく行われます。

交渉の条件次第では、できない場合があります。

リファイナンスの3つの手順

それぞれご案内します。

【手順①】事業計画を作成する

新たに融資を受ける金融機関の審査のため、事業計画書を作成します。

金融機関が次の判断をするためです。

  1. 事業が確実に利益を上げるのか
  2. 資金が確実に返済される見込みがあるのか

住宅ローンのリファイナンスの場合は必要ありません。

【手順②】各種金融機関に相談する

金融機関によってはリファイナンスの審査が厳しいためです。

相談先の金融機関は次の通りです。

  1. 銀行
  2. 信用金庫
  3. ノンバンク

特に大手の銀行は厳しいです。

比較的審査基準が緩く、借りやすいのはノンバンクです。

【手順③】新ローン契約を結ぶ

審査が通ったら新しく契約を結びます。

資金が融資されたら、旧来のローンを一括で返済します。

その後は、新たな条件に沿って毎月の返済をします。

リファイナンス先の金融機関を選ぶ9つのポイント

住宅ローンの場合、主に②や④、⑤をポイントに、金融機関や商品をお探しください。

企業の場合は9つのポイントを、丁寧にチェックすることをおすすめします。

それぞれご案内します。

【ポイント①】審査の厳しさ

融資の審査に通らなければリファイナンスができないからです。

先ほどもご案内しましたが、銀行はノンバンクより審査が厳しいです。


浜崎
丸の内AMSでは、これまでも銀行等からのリファイナンスを多く手掛けております。現在のお支払いにお悩みのある方は是非ご相談ください。

【ポイント②】金利

金利が高いとリファイナンスのメリットがないからです。

ノンバンクよりも銀行の方が金利は低いです。

ただし、審査が厳しくて長めです。

短期間で借りたい場合は、ノンバンクをお探しください。

【ポイント③】融資の額

必要な現金を確保するためです。

例えば、運転資金で5,000万円が必要なら、その金額を融資してくれる金融機関をお探しください。

【ポイント④】返済期間

返済期間が短いと返済額が増えます。

今のローンの返済期間が5年の場合、金利が同じで返済期間が5年以上の金融機関をお探しください。

【ポイント⑤】用途条件

用途が制限されてしまうと思ったように資金を使えないからです。

自由に使いたい方は、用途をチェックしてください。

【ポイント⑥】不動産条件

不動産担保ローンの場合は、手持ちの不動産の条件が悪いと、必要な額が借りられないからです。

担保にする不動産の条件が悪い場合は、条件が緩いノンバンクをお探しください。

【ポイント⑦】保証人

保証人が必要な場合、保証人が見つからないと契約ができないからです。

保証人がいない場合は、保証人不要の金融機関を選んでください。

【ポイント⑧】融資開始までの日数

融資に時間がかかってしまうと、決済に間に合わないことがあるからです。

金融機関ごとに融資開始の日数は異なります。

早く貸し付けてくれるノンバンクをお探しください。

【ポイント⑨】年齢制限

年齢に制限があると借りられない場合があるからです。

例えば、70歳以上は対象外としている金融機関があります。

年齢制限が緩い、もしくは無いノンバンクをお探しください。

リファイナンスに対応している9社の金融機関

リファイナンス契約に対応している金融機関を9社ご案内します。

丸の内AMS

不動産担保ローン専門のノンバンクです。

審査は即日で、融資までの期間も短いです。

2001年創業で、不動産事業に精通しています。

個人、法人のリファイナンスに対応しています。

  1. 丸の内AMSのポイント
金利 3.8%~
融資の額 500万円~5億円
返済期間 最大35年
用途条件 なし
保証人 不要
融資開始までの日数 最短2日
年齢制限 なし

セゾンファンデックス

セゾングループの金融機関です。
金利は低めです。

  1. セゾンファンデックスのポイント
金利 6.8~9.90%
融資の額 100万円~5億円
返済期間 最大15年
用途条件 なし
保証人 不要
融資開始までの日数 不明
年齢制限 20歳~70歳

アサックス

不動産担保ローン専門の金融機関です。

東証上場しています。

  1. アサックスのポイント
金利 1.95~6.90%
融資の額 300万円~10億円
返済期間 最大30年
用途条件 なし
保証人 不要
融資開始までの日数 最短3日
年齢制限 なし

SBIエステートファイナンス

上場企業のSBIグループの金融機関です。

対応エリアは全国です。

  1. SBIエステートファイナンスのポイント
金利 2.7~7.8%
融資の額 300万円~10億円
返済期間 最大25年
用途条件 なし
保証人 必要な場合あり
融資開始までの日数 最短翌日
年齢制限 なし

オリックス銀行

借り手に合わせたオーダーメイドの融資プランを組んでいます。

資産運用のサポートに力を入れています。

  1. オリックス銀行のポイント
金利 要相談
融資の額 2,000万円~2億円
返済期間 最大35年
用途条件 不動産や事業承継のみ
保証人 必要な場合あり
融資開始までの日数 不明
年齢制限 30歳~60歳

アビック

創業50年以上の歴史ある企業です。

対応エリアは全国です。

  1. アビックのポイント
金利 2.98~15.0%
融資の額 300万円~50億円
返済期間 最大30年
用途条件 なし
保証人 不要
融資開始までの日数 最短2日
年齢制限 なし

つばさコーポレーション

対応エリアは日本全国です。

条件を満たすと適用される優遇プランがあります。

  1. つばさコーポレーションのポイント
金利 3.8~15%
融資の額 非公表のため要問合せ
返済期間 最大30年
用途条件 なし
保証人 必要な場合あり
融資開始までの日数 最短当日
年齢制限 なし

日本モーゲージ

対応スピードが速い金融機関です。

手数料無料で繰り上げ返済ができます。

  1. 日本モーゲージのポイント
金利 7~15%
融資の額 50万円~2億円
返済期間 最大12年
用途条件 なし
保証人 不要
融資開始までの日数 最短翌日
年齢制限 なし

ジェイ・エフ・シー

創業30年以上の中堅の金融機関です。

不動産担保ローン専門です。

  1. ジェイ・エフ・シーのポイント
金利 5.86~15%
融資の額 300万円~5億円
返済期間 最大10年
用途条件 なし
保証人 必要な場合あり
融資開始までの日数 最短3日
年齢制限 なし

リファイナンスのまとめ

リファイナンスとは何かやそのメリット、デメリットをご案内しました。

  1. リファイナンスがベストな選択かどうか
  2. どの金融機関があなたに適しているのか

をご検討ください。

ご質問やご相談があれば、ぜひ丸の内AMSにお気軽にお問い合わせください。

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