「当社でもブリッジファイナンスを利用できる?」
「ブリッジファイナンスを受ける方法は?」
このように考えていませんか?
この記事では、ブリッジファイナンスのケースや方法、メリット・デメリット、資金調達先の選び方などを、プロがわかりやすくご案内します。
目次
ブリッジファイナンスとは?活用ケースや方法を解説
ビジネスでは、次の資金が入るまでのつなぎ資金が必要になることがあります。
「ブリッジファイナンス」とは、本来の資金調達をするまでの間の橋渡し(=ブリッジ)として利用する「一時的な資金調達」のことです。
ブリッジファイナンスを活用するケース
具体的には次のようなケースです。
ブリッジファイナンスの方法
ブリッジファイナンスには、次の方法があります。
- ブリッジファイナンスの方法
方法 | 概要 | 依頼先 |
---|---|---|
ブリッジローン | 金融機関からの短期融資 | 金融機関 |
ビジネスローン | 事業資金のための短期融資 | 金融機関 |
ファクタリング | 売掛金(売掛債権)の現金化 | ファクタリング会社 |
売掛債権担保融資(ABL) | 売掛金や在庫、機械設備などの資産を担保として融資 | 金融機関 |
商業手形の割引 | 手形を金融機関に割り引いて資金化 | 金融機関 |
御社に最適なブジッリファイナンスの方法の選び方は、こちらの「資金の調達先を選ぶ3つのポイント」をご覧ください。
ブリッジファイナンスの3つのメリット
詳しくご案内します。
【メリット①】資金調達がスピーディ
金融機関などの資金の調達先によっては、最短当日で融資を受けられることがあり、急な資金ニーズに対応できます。
ファクタリングは当日~、ノンバンクの不動産担保ローンは最短2日~など、調達先によって異なります。
銀行と初めて取引する場合は、審査や手続きに数週間〜1ヶ月以上かかります。
【メリット②】柔軟な審査で利用しやすい
担保となる不動産や売掛金、プロジェクトの将来の収益見込みを重視するため、赤字決算や創業間もない企業でも審査が通ることあります。
ただし、銀行では事業の財務状況や過去の決算内容も厳しく審査します。
【メリット③】使途が自由な場合がある
仮入れたお金の用途に制限がなく、必要な場面で柔軟に活用できる場合があります。
ただし、資金の調達先によって、「運転資金」「設備投資」など、資金の用途が限定されることがありま。
「運転資金」と「設備投資」の違いについては、「不動産業者で運転資金を借入れたい方に6つの融資を分かりやすく解説」でご案内していますので、気になる方はご覧ください。
ブリッジファイナンスの2つのデメリット
詳しくご案内します。
【デメリット①】金利や手数料が高い
貸し倒れリスクがあるからです。
ブリッジファイナンスの貸し倒れリスクとは、何かトラブルなどがあって、借り手が次の資金調達を完了できなくなり、返済不能に陥る可能性のことです。
そのため、金利が高く設定され、手数料が発生します。
- 金利と手数料の比較
種類 | 金利(年率) | 手数料 |
---|---|---|
銀行融資 | 1〜15%※ | 低め |
ブリッジファイナンス | 5〜15%※ | 高め |
※具体的な金利や手数料は、利用する金融機関などの資金の調達先によって異なりますので、検討されている金融機関でご確認ください。
【デメリット②】調達可能額に制限がある
貸し倒れリスク対策のために、短期間で確実に返済可能な金額に制限されます。
具体的な金額は、借り手の信用力や担保の有無、市場状況によって決まります。
不動産を担保にする場合は、その評価額の範囲です。
中小企業向けでは数千万円~数億円、大企業向け(M&A・事業買収・大規模投資)では数十億円~数百億円規模です。
ファクタリングの場合は、売掛金の範囲内です。
ブリッジファイナンスの調達先を選ぶ3つのポイント
詳しくご案内します。
【ポイント①】利便性がよいか?
短期間での資金調達が必要なブリッジファイナンスでは、手続きが複雑だったり、融資までの時間が長かったりすると、資金繰りが間に合わなくなるリスクがあります。
金融機関などの資金調達先のホームページで次のことを確認してください。
- オンラインで仮申込みができる
- 審査や融資に必要な日数
【ポイント②】自社の規模や実績に合っているか?
資金の調達先によって、対象となる企業の規模や業種が異なります。
例えば大企業向けの金融機関の場合、最低借入金額が数億円~の場合があります。
資金の調達先のホームページで、限度額を確認してください。
なお、創業間もない場合は、実績不足とみなされ、銀行では審査が通らないことが多いです。
この場合でも対応している資金の調達先がありますので、探してみてください。
【ポイント③】相談しやすいか?
資金が必要なタイミングは刻一刻と変化しています。
必要なタイミングで必要な金額を調達するには、柔軟に相談に応じてくれる資金の調達先を見つける必要があります。
例えば、今月中の決済に間に合わせたい場合に、担当者が状況を把握して、必要な対応をしてくれるような相談先です。
資金の調達先のホームページで、事例をチェックしておいてください。
ブリッジファイナンスの調達先7社
大手の銀行はブジッリファイナンスに対応していますので、メインバンクがある場合は確認してみてください。
ここで挙げた7社についてご案内していきます。
①丸の内AMS株式会社
丸の内AMS株式会社は、創業以来20年以上の実績を持つ不動産担保ローン会社(ノンバンク)です。
銀行で融資を断られた場合でも、創業間もなくても、赤字決算でも、審査に対応しています。
全国対応です。
- 丸の内AMSのポイント
融資までの日数 | 最短2日 |
---|---|
返済期間 | 最長35年 |
連帯保証人 | 不要 |
参考)ブリッジローンとは?メリットや金利が高いなどのデメリットを解説
②太平フィナンシャルサービス
太平フィナンシャルサービスは、不動産や証券、動産を担保にした融資、売上債権のファクタリングなど、多様な手法で資金調達をサポートしている会社です。
赤字でも、銀行融資が受けられない状況でも対応しています。
- 太平フィナンシャルサービスのポイント
貸付け年利 | 1%~15% |
---|---|
貸付期間 | 1ヶ月~ |
③株式会社ゴードン・ブラザーズ・ジャパン
ゴードン・ブラザーズ・ジャパンは、企業再生や資産の評価、M&Aなどを行う企業です。
不動産業だけでなく、さまざまな業種に対応しています。
参考)ブリッジファイナンス(つなぎ融資) | 株式会社ゴードン・ブラザーズ・ジャパン
④株式会社プロスパーコンサルティング
プロスパーコンサルティングは、ファクタリング(売掛債権の買取)で資金調達を支援する会社です。
全国対応です。
赤字決算でも、創業間もなくても対応しています。
- 株式会社プロスパーコンサルティングのポイント
融資までの日数 | 即日~ |
---|---|
買取手数料 | 3%~ |
買取金額 | 10万円~3,000万円 |
⑤ピーエムジー株式会社
ピーエムジー株式会社は、請求書で資金調達できる「ファクタリング」を提供している会社です。
毎月1,500件以上の取扱いがある、業界の大手です。
融資まで最短2時間とスピーディです。
- ピーエムジー株式会社のポイント
融資までの日数 | 最短2時間~ |
---|---|
買取手数料 | 2%~ |
融資可能額 | 5,000万円(要相談) |
参考)請求書で資金調達を最短2時間入金できる法人専用PMGファクタリング!
⑥AGビジネスサポート株式会社
AGビジネスサポート株式会社は、「売掛債権担保融資(ABL)」「売掛債権ファクタリング」「不動産担保ビジネスローン」などを提供している会社です。
売掛債権担保融資(ABL)のポイントは次の通りです。
- AGビジネスサポートのABLのポイント
金利 | 5%~15% |
---|---|
融資可能額 | 100万~5,000万円 (単月の売掛金の80%が上限) |
参考)売掛債権担保融資(ABL) | ビジネスローン・事業資金調達・借入なら AGビジネスサポート
⑦paypay銀行
PayPay銀行は、オンラインバンキングサービスを提供する会社です。
ブリッジファイナンスとして「ビジネスローン」を提供しています。
- paypay銀行のビジネスローンのポイント
年利 | 1.8%~13.8% |
---|---|
融資可能額 | 1,000万円 |
参考)ビジネスローン(法人向け) – PayPay銀行(ビジネス)
まとめ|ブリッジファイナンスで素早く資金調達しよう!
ブリッジファイナンスは、事業を継続、拡大するために必要な資金調達の手段です。
方法の違いやメリット、デメリットを把握して、上手に活用してください。