「複数のローンで毎月の返済が厳しい。不動産担保ローンで1つにまとめたい。」
「不動産を担保にしたおまとめローン、どこがいいの?」
このように考えていませんか?
この記事では、不動産を担保にしたおまとめローンについて、プロが分かりやすくご案内します。
目次
不動産を担保にしたおまとめローンとは?

不動産を担保にしたおまとめローンとは、複数の借入を一本化し、返済額や管理の負担を軽減できるローン商品のことです。
不動産担保ローンを提供している金融機関のサービスの1つです。
他のおまとめローンとの違いは次の通りです。
- おまとめローンの違い
おまとめローンの種類 | 金利 | 借入可能額 | 申込条件 |
---|---|---|---|
カードローン | 年3%〜18% | 1万円~800万円 | ・借入可能額は年収の3分の1以内、満20歳以上など |
不動産担保ローン | 年1%〜15% | 数百万円~10億円 | ・不動産を担保にすること |
銀行のおまとめローン | 年3%〜15% | 10万円~1,000万円 | ・返済能力があること |
消費者金融のおまとめローン | 年3%〜18% | 500万円~800万円 | ・資金使途は貸金業者債務の借換えに限定 |
金融機関によって借入可能額や条件は異なります。
金利や借入限度額から、不動産担保型のおまとめローンを利用する方は多いです。
不動産を担保にしたおまとめローンの5つのメリット
それぞれご案内します。
【メリット①】低金利で借り換えできる
不動産担保おまとめローンの金利は年1%〜15%程度です。
金利は金融機関によって異なりますが、銀行よりノンバンクの方が金利が低いです。
消費者金融系のカードローンの場合は3%〜18%程度ですので、総返済額や毎月の返済額を大きく減らすことができます。
【メリット②】毎月の返済額を減らせる
次のように毎月の返済額を減らすことができます。
- 借入残高200万円、残りの返済期間が10年の場合の事例
タイミング | 金利 | 毎月の返済額と返済総額 |
---|---|---|
借り換え前 | 年14% | 約3.1万円(返済総額約373万円) |
借り換え後 | 年3% | 約1.9万円(返済総額約232万円) |
この場合、毎月の返済額が約1.2万円減少し、総返済額は約141万円節約できます。
【メリット③】管理しやすくなる
複数の借入先があると、その分、返済日・金額・金利を管理する手間が増えます。
インターネットで振り込んだり、自動引き落としにしたりしておけば手数料は無料ですが、ATMを利用すると、手数料が発生します。
借入先を1つにまとめることで、こうした手間や余計な費用が無くなります。
【メリット④】返済期間が延長できる
不動産担保ローンの返済期間はカードローンに比べると長いです。
- 不動産担保おまとめローン:1年~35年
- カードローン:5年程度(明確な返済期限はない)
返済期間の長さを調整できます。
返済期間が長いと毎月の返済額が減りますが、トータルの返済額は増えます。
収入に応じて返済計画を組んでください。
【メリット⑤】借入れ上限額が大きい
担保とする不動産の価値に応じて、借入れ可能額は数百万円〜数億円までと大きくなります。
一方、消費者金融のおまとめローンの借入れ可能額は1万円〜800万円です。
そのため、高額な借入れを希望する方には、不動産を担保にしたおまとめローンの利用が適しています。
不動産を担保にしたおまとめローンの4つのデメリット
詳しくご案内します。
【デメリット①】担保として提供した不動産を失うリスク
ローンの返済が滞った場合、担保物件を失います。
理由は、金融機関が担保物件を売却して現金化することで、ローン残債の返済に充てるためです。
特に、現在住んでいる家を担保にした場合は、住む家を失うリスクがあります。
リスクを踏まえて、無理のない範囲で借りるようにしてください。
【デメリット②】総支払額が増える可能性がある
返済期間を延ばすと、利息は増えます。
- 総支払額が増える事例
金利 | 返済期間 | 借入額 | 利息 | 総返済額 |
---|---|---|---|---|
年利3% | 10年 | 1,000万円 | 159万円 | 1,159万円 |
年利3% | 20年 | 1,000万円 | 332万円 | 1,332万円 |
同じ借入額、同じ金利でも、返済期間を20年にすると、総額が173万円増えます。
【デメリット③】諸費用がかかる
カードローンの場合、借入や返済時に手数料がかかることがありますが、1回あたり数百円程度です。
不動産を担保にしたおまとめローンでは、次のような諸費用がかかります。
- 諸費用の例
費用 | 内容 | 相場 |
---|---|---|
事務手数料 | 金融機関に支払う手数料 | 融資額の1%~5% |
保証料 | 借り手の返済を保証するための費用 | 融資額の0.5%~2% |
印紙税 | 契約書に貼る印紙にかかる税金 | 数百円~数万円 |
火災保険料 | 再度契約することがある | 年間1万円~3万円 |
鑑定費用 | 不動産の価値を鑑定する費用 | 5万円~15万円 |
登記費用 | 所有権や抵当権を登録 | 5万円~10万円 |
司法書士報酬 | 登記手続きに必要な費用 | 5万円~10万円 |
借入総額に応じた%、一律料金の2パターンがあります。
金融機関によって費用が異なりますので、事前に確認をしてください。
【デメリット④】審査が厳しく時間がかかる
カードローンの場合は即日利用できるサービスがありますが、不動産担保ローンの場合は最短でも融資に2日かかります。
次の内容を審査するためです。
- 担保不動産の評価
- 申込者の信用力
審査にかかる期間の目安は次の通りです。
- 銀行:数週間から1ヶ月以上
- ノンバンク:最短2日~1週間程度
ノンバンクでは不動産の価値を重視しており、審査に通りやすいです。
銀行ではどちらも慎重にチェックします。
ですので、一日でも早く借りたい場合はノンバンクをご検討ください。
ただし、ノンバンクは銀行に比べて金利が高いです。
不動産担保型のおまとめローンに対応している金融機関3社
ご案内します。
①丸の内AMS

丸の内AMSの対応エリアは、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県です。
対応エリアを限定しているため、審査は最短2日と非常にスピーディーです。
- 丸の内AMSのポイント
借入可能額 | 500万円〜最大5億円 |
---|---|
審査期間 | 最短2日 |
年齢制限 | 20歳以上 |
対応エリア | 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県 |
金利 | 年3.8%〜 |
②AGビジネスサポート

AGビジネスサポートは、「アイフル」の関連会社で全国に対応しています。
融資対象者は、法人または個人事業主と限定的です。
- AGビジネスサポートのポイント
借入可能額 | 100万円〜最大5億円 |
---|---|
審査期間 | 最短3日 |
年齢制限 | なし |
対応エリア | 全国 |
金利 | 年2.49%〜8.99% |
③東京スター銀行

東京スター銀行は、個人を対象とし、全国に対応しています。
ただし、年齢制限があるため注意が必要です。
- 東京スター銀行のポイント
借入可能額 | 100万円〜最大1億円 |
---|---|
審査期間 | 最短4日 |
年齢制限 | 申込時に満20歳以上69歳以下で、完済時に84歳以下 |
対応エリア | 全国 |
金利 | 年2.75%〜7.25% |
不動産担保ローン会社でおまとめローンを借りる5つの手順
詳しくご案内します。
【手順①】金融機関を選ぶ
金融機関によって借入条件が異なるため、次の項目を比較して選びます。
- 金利
- 借入限度額
- 審査基準
- 返済期間
- 審査期間
- 「おまとめ」への対応可否
ご案内したように、銀行は金利が低いですが、融資までに時間がかかります。
ノンバンクは金利が高いですが、比較的早く融資を受けられます。
あなたの状況に応じて、適した金融機関を選んでください。
【手順②】仮審査の申し込み
仮審査では、次の情報を伝えます。
- 希望する借入額
- 担保にする不動産の情報
- ローンの有無や金額
- 勤務先、年収
など
オンラインや電話で申し込みをしてから、当日~1週間程度で結果が通知されます。
期間は金融機関で異なります。
仮審査に通過すると、本審査に進むことができます。
【手順③】本審査の申し込み
本審査では、次のような詳細な書類の提出が求められます。
- 申込書・同意書
- 担保となる不動産関連の書類
- 本人確認書類
- 収入・納税を証明する書類
- 借入中のローンを示す書類
次の情報で融資額が決まります。
融資額と金利は、次の情報により決定されます。
- 不動産の評価額
- 信用情報
- 収入状況
銀行では数週間~1ヶ月程度かかります。
ノンバンクでは即日~数日で完了します。
【手順④】契約締結の手続き
本審査を通過した後、ご案内した必要書類を金融機関に提出し、契約手続きを行います。
契約内容には、融資額・金利・返済期間が明記されています。
後でトラブルにならないように細かくチェックしてください。
契約内容に納得すれば、署名・捺印を行い、契約が成立します。
【手順⑤】融資実行
契約が完了すると、新しい借入先から、これまで利用していたカードローン会社に振り込まれます。
その後、新しいローン(不動産担保おまとめローン)の返済がスタートします。
融資実行後は、登記変更手続きが行われます。
- 新しい金融機関での抵当権設定
- 旧金融機関の抵当権抹消
- 法務局での登記申請
通常は司法書士が行います。
不動産を担保にしたおまとめローンまとめ
不動産を担保にしたおまとめローンは、低金利でスピーディに利用できますが、不動産を失うなどのデメリットがあります。
利用を検討する際は、条件を比較し、自分に合った金融機関を選んでください。