「不動産担保ローンの審査に通らない理由は何?」
「不動産担保ローンの審査に落ちたら諦めるべき?」
このような悩みを抱えていませんか?
担保不動産はあるのに審査落ちすると、理由が気になりますよね。
このページでは、不動産担保ローンの審査基準と審査に通らない理由、審査落ちの対策をプロが分かりやすくご案内します。
目次
不動産担保ローンが通らない理由とは?落ちる確率と5つの審査基準
不動産担保ローンの仮審査・本審査に落ちる確率は、一概には言えません。
というのも、申込者の状況や担保不動産の評価によって変わるからです。
ですが、これからご案内する5つの審査基準を満たせば、融資を受けられる確率が上がります。
それぞれご案内していきますね。
【基準①】返済能力
申込者に債務を返せるだけの十分な年収・収入があるか審査されます。
例えば、雇用形態や勤続年数など、収入の安定性が審査されます。
雇用形態については、非正規雇用より正社員の方が収入の安定性が高いと判断されます。
雇用形態に定めがない事業者であれば、事業の継続年数や経営状況から判断されます。
金融機関によっては可処分所得で判断することがあります。
可処分所得とは、税金や社会保険料などを差し引いた手取り収入です。
【基準➁】返済比率
返済比率とは、年収に占めるローンの返済負担の割合のことです。
返済負担率ともいわれます。
計算式は次の通りです。
年間のローン返済額÷手取り年収 × 100
例えば、手取り年収が500万円で年間のローン返済額が100万円の場合、返済比率は20%です。
返済比率の適正値は、一般的に30〜35%です。
35%以上の場合、審査に落ちる確率が高いです。
返済比率の計算の「年間のローン返済額」には、現在借り入れている全てのローンの合算した金額をいれてください。
【基準③】他社からの借り入れ状況
申込者に他社からの借り入れがあると、次のデメリットがあります。
- 審査が慎重に行われる
- 借入可能額が減る
というのも、融資をしたお金を回収できない可能性があるからです。
申込をする前に借り入れ状況を正確に把握しておいてください。
【基準④】滞納歴などの信用情報
信用情報とは、クレジットカードやローンなどの利用履歴のことです。
CICやJICCといった信用情報機関によって記録・管理されています。
返済の滞納・遅延があると信用情報に記録が残り、長期間に渡って情報共有されます。
【基準⑤】土地・建物などの不動産評価
不動産担保ローンでは、担保不動産の価値が審査されます。
申込者の状況に不安要素があっても、不動産評価が高ければ融資を受けられる可能性が高いです。
不動産担保ローンが通らない6つの理由を解説!
それぞれご案内しますね。
【理由①】信用情報に不安要素がある
金融機関は、申込者の信用力を調べるために必ず信用情報をチェックします。
信用力が低いと判断されるケースは次の通りです。
- 過去に返済の滞納・遅延をしている
- 長期滞納などでブラックリスト入りしている
- 過去に債務整理をしている
- 短期間で複数の借り入れを繰り返す
このような経験がある場合、融資を断られる可能性が高いです。
【理由➁】他金融機関から借り入れがある
他社からの借り入れが多いと、審査に通らないことがあります。
先ほどご案内したように、返済比率が高いと返済ができないと判断されるからです。
借入する金額を減額すれば審査に通ることがあります。
【理由③】収入が不安定
現在の就業形態が非正規雇用の場合、収入が不安定だと判断されます。
非正規雇用の具体例です。
- アルバイト
- 派遣社員
- 日雇い労働
ですが、正社員でも安心はできません。
勤続年数が短いと不安定だと判断されます。
事業者でしたら、このような場合に不安定だと判断されます。
- 事業を始めたばかり、事業歴が浅い
- 安定した利益が出ていない
【理由④】不動産の評価が低い
担保不動産への審査が行われます。
その結果、「担保にならない」「担保の価値が低い」と判断されると審査に通らないことがあります。
【理由⑤】担保不動産が第二抵当になる
抵当権とは、担保不動産に設定される権利のことです。
第二抵当とは、すでに抵当権が発生している担保不動産を、別の借入契約の担保とすることです。
第二抵当を担保にした融資には、「金融機関が債権を回収できなくなるリスク」が伴います。
そのため、借入可能額を減らされたり、融資を断らたりします。
【理由⑥】書類準備に不足がある
本審査時に提出した書類に不備があると審査に通りません。
契約に向けて準備しておく書類は複数あります。
漏れがないように、書類を準備する時と提出前にチェックをしてください。
不動産担保ローンの審査に通らない理由が分かったら対策を!
それぞれご案内します。
【対策①】申し込む金融機関を変える
ローン契約の審査基準は金融機関によって異なります。
そのため、銀行では断られても、ノンバンクでは審査に通ることがあります。
ノンバンクとは、融資を得意とする銀行以外の金融機関のことです。
どうしても融資を受けたい方は、銀行ではなく、ノンバンクをご利用ください。
【対策➁】担保不動産から近い金融機関に申し込む
不動産担保ローンには、担保不動産に対する現地審査があります。
遠距離の物件を担保にすると、次の理由で審査に通らない可能性があります。
- 審査に行くのが物理的に困難だから
- 土地の特性などが把握しきれずに審査に支障があるから
遠距離の物件の場合は、仮審査時に担当者に相談してくださいね。
【対策③】融資希望額を下げる
返済能力と担保不動産の価値に見合う融資額に下げて調整をしてください。
融資希望額が下がれば返済比率が下がるため、審査に通る確率がアップするからです。
融資可能額を、担当者に質問してみてください。
【対策④】返せそうな借金を完済する
他社から借り入れがあると返済比率が上がってしまい、融資を断られます。
自身の債務をリストアップして、完済できそうな借金があれば返してください。
【対策⑤】担保にする不動産を変更、追加する
不動産の価値が高いと次のメリットがあります。
- 借入可能額が上がる
- 審査に通りやすくなる
次の対策ができる場合は、積極的に検討してみてください。
- 担保不動産を新たに追加する
- 評価が高い不動産に変える
不動産担保ローンの流れを詳しく解説!
不動産担保ローンの申し込みから実際に入金されるまでの流れをご案内します。
【流れ①】申し込みをする
まずは、不動産担保ローンの申し込みを行います。
手続きしやすい方法を選んでください。
- 窓口で必要事項を記入する
- インターネットで手続きする
【流れ➁】仮審査を受ける
仮審査とは、担当者との面談による事前手続きです。
融資についての悩みや疑問があれば、この場で担当者に相談してください。
仮審査では面談を通して、次の項目がチェックされます。
- 申込者の収入
- 申込者の借入状況
- 申込者の信用情報
- 担保不動産の種類
- 担保不動産の所在地
結果は1〜3営業日で出る場合がほとんどです。
【流れ③】本審査を受ける
本審査では仮審査時の聞き取り内容を元に、次の内容について丁寧なチェックが行われます。
- 担保不動産の現地調査
- 申告内容の正誤チェック
- 提出書類の確認
そのため、結果が出るまでおおよそ3週間〜1カ月程度かかります。
ただし、ノンバンクなら早ければ1週間程度で本審査が終わります。
お急ぎの方はノンバンクをご検討ください。
本審査時の提出書類の例をご案内します。
- 本審査時に提出する書類一覧表
書類 | 具体例 |
---|---|
本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカード、住民票謄本 |
収入証明書類 | 源泉徴収票、確定申告書、納税証明書 |
不動産確認のための書類 | 不動産登記簿謄本、建物図面、固定資産税評価証明書 |
その他書類 | 印鑑登録証明書 他社ローンの利用証明 (法人の場合)商業登記謄本、決算書類、事業計画書 |
【流れ④】契約をする
融資実行日を決定後、契約書に署名・押印し契約が成立します。
契約後の修正は、基本的に受け付けてもらえません。
ですので、次の内容を必ず確認してください。
- 借り入れ金額
- 返済期間
- 利率
申し込みから契約まで、銀行の場合は1ヶ月程度かかりますが、ノンバンクの場合は1週間程度です。
【流れ⑤】入金を確認する
契約手続きが終わると、指定した銀行口座に借入金が振り込まれます。
融資実行日を迎えたら、入金金額に間違いがないかを必ず確認してください。
間違いがあれば、お金をおろす前に必ず金融機関に問い合わせてください。
不動産担保ローンに通らなかった方からのQ&A
不動産担保ローンの審査に通らなかった方から寄せられた質問に回答します。
Q.審査が甘くて即日借りられる個人向けの不動産担保ローンはありますか?
ノンバンクへの申し込みを検討してみてください。
個人向けの不動産担保ローンに対応していますよ。
ノンバンクとは、融資に特化した銀行以外の金融機関のことです。
銀行よりも審査が柔軟で短期間で完了します。
Q.不動産担保ローンはブラックでも借りられますか?
信用情報に問題がある場合は、無担保融資を受けることは難しいです。
ですが、不動産担保ローンであればブラックでも審査に通る可能性があります。
不動産担保ローンに通らないに関するまとめ
不動産担保ローンが通らない理由は、5つの審査基準にもとづいて審査した結果、金融機関が判断したからです。
その理由は6つありますが、対策をすることができます。
もし他社で断られても、丸の内AMSなら対応可能かもしれません。
お気軽にご相談くださいませ。