「審査や融資が早い不動産担保ローンを探している」
「とにかく早く不動産担保ローンで融資を受けたい。できれば即日。」
このように考えていませんか?
この記事では、不動産担保ローンの審査・融資のスピードや借入先選びのポイントについて、プロがわかりやすくご案内いたします。
目次
ノンバンクの不動産担保ローンは早いが即日融資ではない
ノンバンクの不動産担保ローンは、銀行よりも審査や融資のスピードは早いです。
銀行ではない金融機関のことです。
不動産担保ローンの会社の他に、消費者金融やクレジットカード会社、リース会社、信販会社などがあります。
ですが、申込みをした日に借入れできるわけではありません。
理由は3つあります。
それぞれご案内していきます。
【理由①】審査に時間がかかる
金融機関が申込者の返済能力や信用情報を慎重にチェックするためです。
ノンバンクには最短当日で審査結果を出す会社があります。
銀行では、厳しい審査が行われるため、数日かかります。
審査の日数が異なるのは、審査内容が異なるためです。
【理由②】担保不動産の評価に時間がかかる
金融機関が融資額を決定するために、不動産の評価額を算出するからです。
ノンバンクの中には最短当日で完了する会社があります。
独自ノウハウで評価をしているからです。
「エリアを限定して知見を蓄積することで、他社が出せない評価額をスピーディに算出する」といったことです。
銀行では数日かかります。
【理由③】必要書類の準備がいる
金融機関が申込者の返済力の査定と担保価値の評価をするためです。
書類を前もって準備していない場合、準備に時間がかかります。
その分、審査や融資契約が完了するまでの期間が長引きます。
必要書類については、こちらの「事前に必要書類を揃える」や「不動産担保ローンの必要書類とは?」で詳しくご案内していますので、必要に応じてご確認ください。
融資まで早い不動産担保ローンの選び方「7つのポイント」
それぞれご案内していきます。
【ポイント①】ノンバンクを検討する
銀行でもノンバンクの不動産担保ローンの会社でも、信用情報や担保の価値をもとに審査と融資を行います。
ですが、次のようにスピードが異なります。
- 銀行とノンバンクのスピードの違い
金融機関 | 審査 | 融資 |
---|---|---|
銀行 | 数日~ | 数週間~ |
ノンバンク | 最短当日~ | 最短2日~ |
ノンバンクでは不動産の価値を重視しています。
信用情報も担保不動産も慎重に検討する銀行では時間がかかります。
急いでいる場合は、ノンバンク一択です。
【ポイント②】審査にかかる日数を見る
審査にかかる時間は、金融機関によって違いがあります。
審査が早ければ、融資までの期間は短いです。
ホームページで審査が完了するまでにかかる日数をご覧ください。
【ポイント③】対応エリアを見る
地域密着型の金融機関は、そのエリアの不動産価値をよく理解しているため、評価が正確で早いです。
例えば、担保不動産が東京にあるなら、対応エリアに東京がある金融機関を探してください。
なお、ノンバンクの中には、一般的な評価額よりも高く評価をしてくれる会社があります。
【ポイント④】不動産担保ローンを専門にしている
不動産担保ローンを専門とする金融機関には、独自の知識と経験、不動産の価値を適切に評価する仕組みがあります。
そのため、スムーズに手続きを進められます。
【ポイント⑤】住宅ローンが残っていても対応している
ノンバンクの中には、住宅ローンが残っている二番抵当の物件でも融資対応している会社があります。
同じ不動産に設定された抵当権のうち、二番目の順位で登録される抵当権のことです。第二抵当とも言います。
銀行では、住宅ローンが残っている場合、断られる可能性が高いです。
リスクを徹底的に避けるためです。
ノンバンクは、銀行とは異なる評価基準で不動産の担保価値を判断していますので、中には、三番抵当の物件にも対応している会社があります。
ただし、住宅ローンの残高が担保価値を下回るオーバーローンの場合は、審査に落ちてしまうことがあります。
【ポイント⑥】高齢者にも対応している
銀行では、融資を受ける際に次のような年齢制限を設けていることが多いです。
- 申込み時の年齢が70歳未満
- 完済時の年齢が80歳まで
70歳以上の方が申し込む場合、厳しい審査が行われます。
ですが、ノンバンクには年齢制限がない会社があります。
詳しくはこちらの「高齢者でも不動産担保ローンは借りられる?借りる方法や注意点を解説」でご案内していますので、ご一読ください。
【ポイント⑦】共有持分などの特殊物件にも対応している
一つの不動産を複数人で所有する際の、各々が持つ所有権の割合のことです。
例えば、1つの不動産の権利を、母が1/2、長男が1/4、次男が1/4ずつ所有するようなケースで、「母の持分は1/2」といった使われ方をします。
詳しくは「共有持分の不動産って何?」で詳しくご案内しています。
共有持分だと、銀行では断られることが多いですが、一部のノンバンクは対応しています。
次のような特殊物件にも対応している会社もあります。
- 借地権
- 底地
- 再建築不可
- 旗竿地
- 狭小物件
不動産担保ローンの審査が早い金融機関5社
それぞれご案内していきます。
①丸の内AMS

丸の内AMSは審査、融資ともにスピーディです。
- 審査は最短即日
- 融資までの最短日数は2日
住宅ローンが残っている物件や共有持分を含む特殊な不動産にも対応しています。
営業エリアは一都三県です。
融資対象者は法人・個人事業主と個人です。
- 丸の内AMSのポイント
金利 | 3.8%~(実質年率15.0%以下) |
---|---|
融資額 | 500万円~5億円 |
審査 | 即日~ |
融資 | 2日~ |
②セゾンファンデックス

セゾンファンデックスの審査や融資のスピードは次の通りです。
- 仮審査は最短即日
- 本審査は最短3日
- 融資は契約後最短1日
住宅ローンが残っている物件や共有持分を含む特殊な不動産にも対応しています。
全国対応です。
- セゾンファンデックスのポイント
金利 | 2.90%~9.9% |
---|---|
融資額 | 100万円~5億円 |
審査 | 即日~ |
融資 | 1週間~ |
③アサックス

アサックスの審査や融資のスピードは次の通りです。
- 審査は最短即日
- 融資までの最短日数は3日
高齢者でも利用できます。
住宅ローンが残っている物件や共有持分を含む特殊な不動産にも対応しています。
一都三県に対応しています。
- アサックスのポイント
金利 | 1.95~6.90% |
---|---|
融資額 | 300万円~10億円 |
審査 | 即日~ |
融資 | 3日~ |
④AGビジネスサポート

AGビジネスサポートの審査や融資のスピードは次の通りです。
- 審査は最短即日
- 融資までの最短日数は3日
高齢者でも利用できます。
第二抵当の物件にも対応しています。
全国対応です。
- AGビジネスサポートのポイント
金利 | 変動金利 2.49%〜8.99% 固定金利 2.49%〜14.80% |
---|---|
融資額 | 100万円~5億円 |
審査 | 即日 |
融資 | 3日 |
⑤トラストホールディングス

トラストホールディングスの審査や融資のスピードは次の通りです。
- 審査は最短即日
- 融資は最短2日~(実質)
ホームページには「最短当日に融資ができる」とありますが、審査と契約が必要なため、実質は最短2日~です。
住宅ローンが残っている物件や共有持分を含む特殊な不動産にも対応しています。
全国対応です。
- トラストホールディングスのポイント
金利 | 3.45%~7.45% |
---|---|
融資額 | 100万円~10億円 ※10億円以上は要相談 |
審査 | 即日 |
融資 | 2日~(実質) |
不動産担保ローンの審査を早くする3つの方法
それぞれご案内します。
【方法①】事前に必要書類を揃える
金融機関は、申込者の信用情報や不動産の担保価値を適切に評価するために様々な書類を確認します。
書類が不足していると追加で提出しなければならず、その分、審査が遅くなってしまいます。
必要書類の一例を挙げます。
個人の場合は次の通りです。
- 写真付き身分証明書
- 社会保険証の写し
- 登記済不動産権利証
- 源泉徴収票の写し
- 印鑑証明書(発行より〇か月以内)
- 住民票(発行より〇か月以内)
- 納税証明書(直近〇年分)
- 固定資産税評価証明書
- 各種税金・マンション管理費等の滞納明細書、納付書
住宅ローンの残高がある場合、審査時に残高証明書が必要です。
この他に、金融機関独自の融資申込書などがあります。
法人の場合は次の通りです。
- 決算報告書写し
- 事業計画書
- 登記済不動産権利証
- 履歴事項全部証明書
- 印鑑証明書(発行より〇か月以内)
- 各種納税証明書(直近〇年分)
- 社会保険納入証明書(直近〇年分)
必要書類は金融機関ごとに異なりますので、各社にご確認ください。
詳しくはこちらの「不動産担保ローンの必要書類とは?審査時と申込時に分けて徹底解説!」でご案内していますので、ご一読ください。
【方法②】WEB申込みを利用する
金融機関の中には、WEB上で申込みできるようにしている会社があります。
WEB申込みによる情報で融資の可否を事前に把握することで、融資までスムーズに進められるようになっています。
ご案内した通り、ノンバンクの中には、申込みをしたその日に審査結果を出している会社があります。
【方法②】他のローンを返済する
借入総額が多いと「返済能力に問題がある」と判断され、追加の書類や説明を求められることがあります。
その分、時間がかかってしまいます。
その他、次のようなデメリットが考えられます。
- 希望額を借りられない(減額される)
- 審査が通らない
できるだけ他のローンを返済してから申し込んでください。
審査や融資が早い不動産担保ローンはやばい!?利用する際の注意点

不動産担保ローンを利用する上での注意点は2つあります。
- ①金利や手数料が高い場合がある
- ②担保不動産を失うリスクがある
審査や融資までの期間が短く、早く借りられるノンバンクの不動産担保ローンでは、銀行よりも金利や手数料が高く設定されています。
不動産担保ローンは借り入れ額が多く、返済期間が長いため、金利が高ければ、総返済額が増えます。
また、返済できない場合、金融機関は担保にした不動産を売却して現金化するため、担保不動産を手放すことになってしまいます。
住んでいる家を担保に出す場合は「家を失うようなやばい事態」を避けるように、計画的に返済をしてください。
詳しくはこちらの「土地を担保にお金を借りる4つの方法とメリット・デメリットを解説!」でご案内していますので、ご一読ください。
融資までが早い不動産担保ローンについてのまとめ
ノンバンクの不動産担保ローンは、銀行よりも審査や借入までが早いです。
最短2日で融資を受けられる会社があります。
ただし、金利や手数料が高く、総返済額は増えます。