「不動産担保ローン、高齢者だと借りるのは難しい?」
「不動産担保ローン、年齢が原因で審査に落ちた…」
不動産担保ローンの多くが年齢制限を設けています。
そのため、70代80代以上の高齢になると、利用できないことがあります。
この記事では、不動産担保ローンで高齢者がお金を借りる方法について、プロが分かりやすくご案内していきます。
目次
高齢者でも年齢制限なしで借りられる不動産担保ローンはある!
多くの金融機関では、不動産担保ローンに次のような年齢制限を設けています。
- 申込み時の年齢が70歳未満
- 完済時の年齢が80歳まで
その理由は、次のようなことで、高齢になるほど貸し倒れするリスクが高くなるからです。
- 収入が年金のみであることが多く、収入の増加が見込みにくい
- 健康リスクがあり、返済途中で亡くなる可能性がある
- 亡くなった後、相続人が相続放棄する可能性がある
ですが、金融機関の中には不動産担保ローンでは、年齢制限を設けていない場合があります。
万が一返済が滞っても、担保とした不動産を売却することで返済に充てられるためです。
カードローンのような無担保ローンと違う点です。
ただし、18歳未満の方はお申込み不可になりますのでご注意ください。
不動産担保ローンを高齢者が借りるときの注意点
年齢制限がない不動産担保ローンであっても、他に制限や条件がある場合があります。
知っておくべき注意点を3つご案内しますね。
【注意点①】審査が厳しい場合がある
先ほどご案内したように、高齢者は若い人に比べて返済が滞るリスクが高いためです。
ローンの審査では、担保の評価よりも返済能力を重要視されることが多いため、高齢者がローンを借りる際は特に完済時の年齢や健康状態がより重要なのです。
たとえ年齢制限がない不動産担保ローンであっても、若い人に比べて審査が厳しい場合があることは頭に入れておいてください。
【注意点②】保証人が必要な場合がある
不動産を担保とする場合、保証人は不要としている金融機関が多いです。
ですが、高齢者の場合、万が一返済が滞ったときにお金を回収できるように、保証人を必要としている金融機関があります。
この場合、自分の子どもに保証人を依頼する人が多いです。
注意点としては、保証人になった子どもは、住宅ローンや教育ローンを借りられなくなる恐れがあることです。
ですので、安易に依頼するのではなく、そのリスクを必ず伝えるようにしてください。
【注意点③】返済期間が短い場合がある
高齢になるほど、自力で返済できる期間が短くなるため、一般的に金融機関はなるべく早い時期に返済を終えてほしいと考えます。
そのため、年齢制限が無くても、返済期間が短い場合があります。
こうしたことを考慮したうえで、次のような点を把握して、計画的に借りるようにしてください。
- いくら借り入れていつまでに完済するのか
- 自分が無理せずに返済できる範囲はいくらまでなのか
高齢者でも借りられる不動産担保ローンの3つの特徴
それぞれ詳しくご案内していきます。
【特徴①】ノンバンクの金融機関
ノンバンクとは、銀行ではない金融機関で、信用情報や担保物件などの調査・評価を行い、貸付けを行っています。
銀行の不動産担保ローンの審査に落ちてしまった人でも、ノンバンクなら利用できる場合があります。
一般的に銀行に比べて柔軟性の高い審査基準を設けているからです。
大手の金融機関には、良質な顧客が来るため、わざわざ返済リスクのある高齢者に融資する必要がありません。
ですので高齢者に融資する際は審査を厳しく行っています。
【特徴②】金利が高い場合がある
柔軟な審査をするノンバンクは、高齢者に融資をした場合の貸し倒れリスクをカバーする必要があるため、金利を高く設定しています。
利息は次の3つの要素で決まります。
- 借入金額
- 借入期間
- 金利
金利が高い場合は、借入金額を抑えるか、なるべく短期間で完済する計画を立て、利息が増えすぎないようにしてください。
【特徴③】不動産売買事業を行っている
不動産売買事業を行っている不動産担保ローン会社であれば、万が一返済できなくなった場合でも、担保にしている不動産を自社で売却できます。
それらの費用を返済に充てることでリスクを抑えられるため、高齢者でも審査に通りやすいのです。
高齢者でもOKな年齢制限のない不動産担保ローン会社6選
年齢制限が無い不動産担保ローンの会社を6社、ご案内します。
①丸の内AMS
丸の内AMSは、平成13年創業で20年以上の実績があるノンバンクの金融機関です。
年齢制限がありませんので、高齢者にも対応しています。
一都三県の共有持分に強いです。300万円~5億円まで融資しています。
他社で断られた方でもご融資した実績がありますので、一度ご相談ください。持ち分でも融資可能です。
②アビック
アビックは、50年以上の実績があるノンバンクの不動産担保ローン会社です。
年齢や資金使途の制限なしです。
300万〜最大50億円の大口融資を行っています。
③アサックス
アサックスも、50年以上の歴史のあるノンバンクの不動産担保ローン会社です。
年齢や資金使途に制限を設けていません。
金利が1.95~6.90%(実質年率15.0%以下)と、比較的低く設定しています。
④SBIエステートファイナンス
SBIエステートファイナンスは、銀行や証券など、金融のノウハウを持つSBIグループの不動産担保ローン専門会社です。
年齢制限はありません。
仮審査は最短即日、申し込みから最短翌日のスピード融資を実施しています。
⑤SKトラスト
SKトラストは、大阪に本社を構え、関東でもサービスを展開しているローン会社です。
20歳以上であれば貸付けを行っています。
赤字決算が続いていても、不動産担保価値と将来の返済能力を加味して柔軟に融資を行っています。
⑥三井トラスト・ローン&ファイナンス
三井トラスト・ローン&ファイナンスは、三井住友信託銀行100%出資の不動産担保ローン専門会社です。
年齢制限や資金用途制限なしに融資を行っています。
最長35年の返済期間を設定しています。
不動産担保ローン以外で高齢者が融資を受ける方法
高齢者でも制限なしでまとまった資金を借りやすい順にご案内します。
【方法①】リバースモーゲージ
リバースモーゲージとは、現在住んでいる家を担保として、自宅に住み続けながら毎月少しずつお金を借りて、契約終了時(契約人が死亡したときなど)にまとめて返済する仕組みのローン商品です。
メリットは、次の通りです。
- 生存中は利息のみの支払いで済むため、負担が少ない
- 担保とする家の評価によっては、まとまった資金を借りられる
- 年齢制限がない、または高めに設定されている
デメリットは、次の通りです。
- 契約者が亡くなった際、現金での一括返済ができないと担保不動産を売却しなければならず、残された家族の住む家がなくなる
- 長生きすることで融資限度額まで資金を使ってしまい、現金と利息を一括返済しなければならないことがある
- 不動産評価額が下落した場合、融資限度額が引き下げられ、差額の返済を求められることがある
- 変動金利のみのため、金利上昇リスクがある
【方法②】生活福祉資金貸付制度(不動産担保型生活資金)
生活福祉資金貸付制度とは、65歳以上の高齢者や低所得者など、経済的なサポートが必要な人を支える国の貸付制度のことです。
この制度の中に、一定の居住用不動産を担保として生活資金を貸し付ける「不動産担保型生活資金」があります。
基本的な仕組みは、先ほど案内したリバースモーゲージと同様です。
自宅に住み続けながら毎月少しずつお金を借りて、契約人が死亡したときなどにまとめて返済します。
リバースモーゲージと比較したときのメリットは、次の通りです。
- 営利を目的とした制度ではないため、比較的金利が低い
- 不動産評価額が低めでも利用できる場合がある
リバースモーゲージと比較したときのデメリットは、次の通りです。
- 使い道が生活資金に限定されている
- 市町村税非課税世帯などの低所得世帯の人しか利用できない
- 担保とできる建物は一戸建てのみで、マンションは対象にならない
【方法③】シルバーローン
シルバーローンとは、民間の金融機関が高齢者向けに提供するローンのことです。
メリットは、次の通りです。
- 担保・保証人が原則必要ない
- 使い道が限定されていないことが多い
- 収入が年金のみの人でも利用できる
デメリットは、次の通りです。
- 年齢制限がある場合がある
- 金利が高い
- 融資額が低いことが多い
高齢者で不動産担保ローンを検討している方は「丸の内AMS」にご相談を
一般的には年齢制限が設けられている不動産担保ローンですが、高齢であっても年齢制限なしで利用できる場合があります。
「丸の内AMS」では、お客様の不動産を最大限評価し、高齢者の方に対しても融資を行っております。
高齢者で不動産担保ローンの利用を検討している方は、ぜひご相談ください。