保証人不要の不動産担保ローンは多い!メリット・デメリットを徹底解説

投稿日:2024年12月27日

「保証人なしでも不動産担保ローンを利用できる?」
「どんな条件なら保証人が不要になるの?」

このように考えていませんか?

この記事では、保証人不要の不動産担保ローンのメリット・デメリットや保証人の種類について、プロがわかりやすくご案内します。

この記事の作成者

大石 奈津子Natsuko Oishi

【資格】賃金業務取扱主任者
大手金融機関でローンアドバイザーとして8年、大手保険会社で5年、これまで金融業界一筋でキャリアを積んで参りました。今までの経験と知識を生かしてお客様へのきめ細やかなサポートを行って参ります。

不動産担保ローンは保証人が不要?

不要としている金融機関は多いです。

理由は、2020年の民法改正で、保証人に関する規定が大きく変わり、それに対応するためです。

民法改正のポイント
    保証人が支払責任を負う金額に上限(極度額)を定めない保証契約は無効になった

    参考)法務省

不動産担保ローンでは、担保不動産が金融機関の貸付リスクをカバーできますので、改正以降、保証人を不要とする金融機関が増えました。

ですが、次のようなケースでは保証人が必要です。

4つのケース
  1. 金融機関が必要としているケース
  2. 家族・他人名義の不動産を担保にするケース
  3. 共有名義の不動産全体を担保にするケース
  4. 法人向けの不動産担保ローンのケース

金融機関は、次の要素で必要と判断することがあります。

  • 融資する金額が大きい場合
  • 過去の信用状況調査の結果
  • 収入の状況
  • 年齢

ノンバンクよりも銀行の方が厳格に判断します。

次のケースでは、保証人は不要です。

2つのケース
  1. 金融機関が不要としているケース
  2. 専門の保証会社を利用するケース

金融機関によって保証人の要・不要は異なりますので、確認してみてください。


大石
金融機関によって保証人にも年齢制限がある場合があります。丸の内AMSでは20歳以上であれば保証人に年齢制限はありません。

不動産担保ローンの保証人の種類と違い

不動産担保ローンには「物上保証人」と「連帯保証人」の2種類の保証人があります。

それぞれの違いを次の表にまとめました。

  • 物上保証人と連帯保証人の違い
項目 物上保証人 連帯保証人
定義 担保不動産の所有者が借入人に代わり担保を提供する 借入人と同等の返済務を負う保証人
役割 不動産の担保として借入人を保証 借入人が返済できない場合に代わりに返済を行う
対象となる資産や責任 不動産など特定の資産に限定 資産だけでなく借入全額の返済義務を負う
主な利用場面 他人名義の不動産を担保にする場合 借入人の信用力が不足している場合
リスク 担保不動産が競売にかかる可能性 借入人の返済能力が低い場合、実質的な返済義務が発生

物上保証人は、不動産の所有者が担保としてその不動産を提供する形で借入を保証します。

借主が返済不能になった場合、金融機関が担保不動産を売却して返済額を回収します。

物上保証人に返済義務はありません。

連帯保証人は、借主が返済できない場合、借主と同様の返済義務を負います。

連帯保証人は資産や収入に関係なく、全額の返済責任を求められる可能性があります。

保証人が不要の不動産担保ローンのメリット

一般的な不動産担保ローンのメリットは次の通りです。

6つのメリット
  1. 低金利で借りられる
  2. 借り入れの限度額が高い
  3. 長期の借り入れができる
  4. 資金使途に制限がない
  5. 連帯保証人が不要な場合が多い
  6. 信用力が低くても借りられる可能性がある

保証人が不要な場合のメリットは次の3つです。

3つのメリット
  1. 誰にも知られることなく借入できる
  2. 保証人を探す手間や時間がかからない
  3. 心理的な負担が無い

保証人が必要な場合は、借入内容の共有が避けられません。

ですが、保証人不要の場合は、誰にも知られることなく、借入できます

また、保証人を探す手間や時間がかかりませんし、親族などへの依頼はせずに済みますので、心理的な負担がありません。

保証人が不要の不動産担保ローンのデメリット

一般的な不動産担保ローンの6つのデメリットは次の通りです。

6つのデメリット
  1. 返済不能なら不動産を失う
  2. 年齢制限がある
  3. 手数料が発生する
  4. 即日融資ではない
  5. 不動産を担保にできない可能性がある
  6. 繰り上げ返済の利用は手数料がかかる

保証人が不要な場合のメリットは次の2つです。

2つのデメリット
  1. 自分ひとりで返済責任を負う
  2. 審査基準が厳しくなる可能性がある

保証人がいないため、返済責任を全て借主が負います

返済が滞ると、担保にしていた土地の権利を失い、売却されてしまいます。

また、金融機関は貸付リスクを最小限に抑えるため、審査基準が厳しくなることがあります。

具体的には、次の確認が厳密に行われます。

  • 担保不動産の評価額
  • 収入証明や信用情報

銀行の場合はかなり厳しく審査が行われます。

不動産担保ローンの申込みの流れや審査基準、必要書類

それぞれ詳しくご案内していきます。

申込みの5つの流れ

5つの流れ
  1. 仮審査の申込み
  2. 担保不動産の評価
  3. 本審査
  4. 契約手続き
  5. 融資実行

保証人が必要なケースでは、次の項目が審査されます。

  • 保証人の信用情報
  • 保証人の収入状況

保証人不要なローン「4つの審査基準」

4つの審査基準
  1. 担保不動産の評価額
  2. 借入人の収入基準
  3. 信用情報の確認
  4. 融資目的の妥当性

保証人が不要なケースは、担保不動産の評価を最も重視して審査されます。

借主の信用力も重要です。

保証人不要の場合に必要な5つの書類

必要な5つの書類
  1. 登記簿謄本(不動産登記記録)
  2. 身分証明書
  3. 収入証明書
  4. 不動産評価書(必要に応じて)
  5. その他必要書類 住民票(住所確認)、印鑑証明書(契約時)など。

保証人が必要なローンでは、この他に、保証人関連の書類(保証人の収入証明書や身分証明書)が求められます。

保証人不要の不動産担保ローン3社

不動産担保ローン3社
  1. 丸の内AMS(エーエムエス)
  2. ASAX(アサックス)
  3. SBIエステートファイナンス

いずれも原則保証人は不要です。

ご案内していきます。

丸の内AMS(エーエムエス)

丸の内AMSは、平成13年創業のノンバンク金融機関です。

融資額は300万円から5億円まで対応しています。

一都三県の共有持分不動産が得意です。

  1. 丸の内AMSのポイント
保証人 不要
年齢制限 なし
融資の額 500万円~5億円
金利 3.8%~
用途条件 なし
融資開始までの日数 最短2日
返済期間 最大35年

ASAX(アサックス)

ASAX(アサックス)は、50年以上の実績を持つノンバンクの不動産担保ローン会社です。

300万円から最大50億円までの融資額に対応しています。

  1. アサックスのポイント
保証人 不要
年齢制限 なし
融資の額 300万円~10億円
金利 1.95~6.90%
用途条件 なし
融資開始までの日数 最短3日
返済期間 最大30年

SBIエステートファイナンス

SBIエステートファイナンスは、50年以上の歴史があるノンバンクの不動産担保ローン会社です。

融資金利は1.95〜6.90%(実質年率15.0%以下)です。

一般的なノンバンクの金融商品と比較して低めです。

  1. SBIエステートファイナンスのポイント
保証人 必要な場合あり
年齢制限 なし
融資の額 300万円~10億円
金利 2.7~7.8%
用途条件 なし
融資開始までの日数 最短翌日
返済期間 最大25年

保証人不要の不動産担保ローンのまとめ

保証人不要の不動産担保ローンについてご案内しました。

利用する際にお役立てください。

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返済期間 最長35年

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