「共有名義の不動産を担保に融資を受けたい」
「自分の持分だけを担保にできるのかな?」
このように悩んでいませんか?
共有名義の不動産を担保にして融資を受けることはできます。
金融機関によっては、あなたの共有持分だけで借入できます。
このページでは、共有名義の不動産を担保に融資を受ける方法について、プロが分かりやすくご案内します。
目次
担保にできる!共有名義の不動産とは
共有名義の不動産とは、複数の人が所有権を持っている不動産(土地や建物)のことです。
共有名義の不動産には次の2つのケースがあります。
- 共同購入
- 相続
例えば、マンションを夫婦が共同で購入した場合や兄弟で親の家を相続した場合が該当します。
共有名義についてより詳しくは「不動産の共同名義・共有名義(共有持分)とは?プロが分かりやすく解説」をご覧になってください。
共有名義の担保にできる割合の確認方法
不動産の共有名義や自分の持分割合は、法務局で「登記事項証明書(全部事項証明書)」を取得すれば確認できます。
登記事項証明書(全部事項証明書)とは不動産の情報を詳細に記載した証明書のことで、次の内容が記載されています。
・登記事項証明書(全部事項証明書)の記載内容
記載箇所 | 記載内容 |
---|---|
表題部 | 不動産の所在地、建物の名称(マンション名)、建物の構造、床面積、地目(土地の使用目的)、地積(土地の面積) |
権利部(甲区) | 所有権に関する事項 |
権利部(乙区) | 所有権以外の権利に関する事項(抵当権) |
共有名義や持分割合は、権利部(甲区)の「所有権に関する事項」に記載されているので、こちらをご確認ください。
登記事項証明書(全部事項証明書)は、不動産の所在地に限らず、日本全国の法務局の窓口もしくは郵送やオンラインで取得できます。
登記事項証明書(全部事項証明書)の取得にかかる費用は次の通りです。
・登記事項証明書(全部事項証明書)の取得費用
請求方法 | 手数料 |
---|---|
書面請求(窓口交付) | 600円 |
オンライン請求・送付 | 500円 |
オンライン請求・窓口交付 | 480円 |
参考)法務省「不動産登記,商業・法人登記における主な登記手数料」
共有名義の不動産を担保に融資を受ける2つの方法
方法は2つあります。
それぞれ詳しくご案内します。
【方法①】共有不動産すべてを担保にする
共有名義の不動産を1つの不動産として融資を受けるには、所有者全員の同意が必要です。
この場合、一般的に金融機関から「物上保証人」を求められます。
-
自分以外の人のために、自分の財産を担保として提供する人のことです。
例えば、Aさんが共有名義の不動産を担保にお金を借りる場合、共有名義人であるBさんは、「物上保証人」として自分の持分を担保提供しなければいけません。
メリットは、大手の金融機関でも借入れできることです。低金利で、借入額が大きいです。
デメリットは、返済できないと自分と物上保証人の双方が不動産を失ってしまうことです。
リスクを認識しておいてください。
【方法②】自分の持分だけを担保にする
自分の持分だけを担保にするメリットは次の通りです。
- 共有名義人にバレない
- 共有名義人の同意が必要ない
- 物上保証人が必要ない
デメリットは、共有持分だけだと担保としての価値が低いため、取り扱っている金融機関は丸の内AMS含めて数社しかないことです。
共有名義の不動産を担保に融資している金融機関5社
・金融機関5社
金融機関 | 自分の共有持分だけで借入れ |
---|---|
丸の内AMS | ◯ |
大手町フィナンシャル | ◯ |
セゾンファンデックス | ✕ |
AGビジネスサポート | ✕ |
SBIエステートファイナンス | ✕ |
銀行をはじめ大手の金融機関では、自分の持分だけを担保にした融資は行っていません。
持分だけに抵当権を設定しても、債権回収のリスクが高いからです。
自分の共有持分だけで融資可能なのは、丸の内AMSを含めて数社しかありません。
丸の内AMSが選ばれている理由は次の通りです。
- 共有者の同意が不要
- 最短2日で融資可能
- 借りたお金の使い道は自由
例えば、ある不動産を、母とAさん、Bさん、Cさんの3兄弟の共有名義で相続した場合、Aさんは自分の持分である6分の1を担保に融資を受けられます。
他の共有共有名義人である母やBさん、Cさんの同意を得る必要はありません。
融資を受けたことはバレません。
共有名義のローンについて、より詳しくは「丸の内AMSの 『共有名義・持分ローン』」をご覧になってください。
共有名義の不動産を担保に融資を受けるときの3つの注意点
注意点は3つあります。
それぞれ詳しくご案内します。
【注意点①】他の共有名義人が共有持分を失うリスクがある
共有不動産を1つの不動産(単独の不動産)として不動産担保ローンを利用する場合、共有名義人全員が担保を提供しなければいけないからです。
万が一返済が滞ると抵当権が実行され、自分だけでなく共有名義人の両方が不動産を失うリスクがあります。
自分の持分だけを担保にする場合は、抵当権は自分の持分だけに設定されます。
そのため、他の共有名義人が不動産を失うリスクはありません。
【注意点②】他の共有名義人に借金がバレるリスクがある
共有不動産を単独の不動産として融資を受ける場合、他の共有名義人の同意が必要だからです。
自分の持分だけの場合はバレる心配はありません。
不動産担保ローンがバレるリスクについて、より詳しくは「不動産担保ローンを家族に内緒で借りる3つの方法をバレる原因と合わせて解説」をご覧になってください。
【注意点③】通常の物件より借入れ可能額が減る
共有名義の不動産は、通常の物件に比べて担保価値が低く見積もられるからです。
担保価値が低い理由は、抵当権者(金融機関)が債務不履行で共有持分を手に入れても売却しづらいからです。
そのため「査定を受けたけど借りたい金額に届かなかった」ということがあります。
共有持分のみの融資額でお悩みなら、丸の内AMSまでお気軽にご相談ください。
共有名義の不動産を担保に融資を受ける際の必要書類と流れ
必要な書類
ローンの審査に必要な書類は次の通りです。
- 身分証明書
- 印鑑証明書
- 収入証明書
- 納税証明書
- 不動産に関する書類
- 収入印紙
- 住民票
- 戸籍謄本
不動産に関する書類は次の通りです。
- 登記事項証明書
- 登記済権利証(登記識別情報)
- 公図
- 地積測量図
- 建物図面
- 建築確認通知書
- 固定資産評価証明書
金融機関によっては若干の違いがあります。
必要書類については、各金融機関が事前に詳しくご案内するので安心してください。
融資を受ける流れ
- 電話でご連絡、ご相談
- お申し込み
- 査定、審査
- 審査結果のご連絡
- ご契約
- お振込み
金融機関によっては若干の違いがあります。
「共有名義の不動産でお金を借りたいけど他社で断られてしまった」とお悩みの方は、丸の内AMSまでお気軽にご相談ください。
共有名義の不動産を担保に借入する方法のまとめ
共有名義の不動産を担保に融資を受ける方法をご案内しました。
自分の共有名義、持分だけで借りられる金融機関は、数社しかありません。
丸の内AMSでは、共有持分のみを担保にした融資を行っていますので、お気軽にご相談ください。