親の土地を担保にお金を借りるには?3つの条件と確認すべきポイント

投稿日:2024年6月27日

「親の土地を担保に、お金借りられるかな?」 
「親に内緒で親の不動産で融資を受けたいんだけど…」

このように考えていませんか?

親の土地を担保に不動産担保ローンを利用することはできますが、条件があります。

このページでは、親の土地を担保に借入する方法について、プロが分かりやすくご案内いたします。

この記事の作成者

融資部 部長
浜崎 雷Rai Hamazaki

【資格】管理業務主任者、宅地建物取引士
お客様の大切な所有不動産の評価を最大限に、ゆとりある生活のサポートをさせていただきます。「お客様の明日のために、今日、自分は何ができるか」を考え、日々奮闘しています。

親の土地を担保にお金を借りることができる?


不動産担保ローンを利用すれば、親の土地を担保にしてお金を借りることはできます。

不動産担保ローンとは?

動産を担保にして金融機関から資金を借りるローンのことです。
 
一般的に担保物件の評価額を基に借入可能額が決定されます。無担保のローンに比べると、借入金額が大きく、金利が低いです。

ただし、利用する際には条件と事前に確認しておくことがあります。

親の土地を担保にお金を借りるための条件

条件は3つあります。詳しくご案内していきますね。

条件①親の同意を得る

親の土地の権利は親にあります。

ですので、その同意を得ずに土地を担保にすることはできません

所有者の同意を得て、はじめて親の土地を担保設定することができます。

条件②土地の抵当権を設定する

土地に「抵当権」を設定する必要があります。

抵当権とは?
  1. 借入金の返済が滞った場合に、担保として提供された土地を売却して返済に充てる権利のことです。

抵当権の設定は、一般的に司法書士に依頼します。手続きは不動産登記所で行われます。

借入する金融機関や司法書士への支払いが発生します。

・不動産担保ローンを利用する際に発生する費用
項目 費用
①司法書士への報酬 3~5万円
例)
2,000万円x0.4%=8万円
3,000万円x0.4%=12万円
4,000万円x0.4%=16万円
②登録免許税 一般的には借入額×0.4で%算出される
例)
2,000万円x0.4%=8万円
3,000万円x0.4%=12万円
4,000万円x0.4%=16万円
③印紙税 借入金額で決まる
例)
100万円超500万円以下で2,000円
500万円超1,000万円以下で10,000円
1,000万円超5,000万円以下で20,000円
④事務手数料 金融機関に支払う金額で0~6%程度
⑤火災保険料 土地ではなく建物の場合は加入する場合がある

条件③親の連帯保証が必要なケースがある

金融機関によっては、土地所有者の親が連帯保証人になるという条件付きのところがあります。

親が連帯保証人になるということは、親がお金を借りているのと同じ状態になるということです。

借りた人の返済が滞れば、連帯保証人の親が責任を持って返済をする必要があり、その返済も滞れば土地を売却することになります。

仮に親が住んでいる土地を担保にしたら、場合によっては出ていくことになるということも踏まえてご利用ください。

親の土地を担保にお金を借りる際に確認すべきポイント

ポイントは9つあります。

親に話をする前に、これらのポイントをしっかりと理解し、借り入れを考えている金融機関に確認しておいてくださいね。

詳しくご案内していきます。

①借入時と完済時の年齢条件を確認する

借入時と完済時の年齢が条件として定められています。

金融機関によって異なりますが、一般的な条件は次の通りです。

  • 借入時の年齢が20歳以上
  • 完済時の年齢が70~80歳以内

この年齢以外では借入れが認められない場合があります。

②申込資格を確認する

申込資格の例
  1. 定職に就いていること
  2. 一定以上の年収があること
  3. 信用情報に問題がないこと

特定の職業や勤続年数を条件として定められていることがあります。

これらの条件を満たしていなければ審査に通らない可能性が高いです。

③申し込み可能な地域を確認する

地方銀行や地域限定のノンバンクの中には、特定の地域の不動産だけを取り扱っている金融機関があります。

親の土地がその地域に該当するかどうかを確認しておいてください。

④借入可能額・返済期間を確認する

借入可能額は、担保となる土地の評価額と借入する人の信用力で決まります。

借入可能額を把握するには、金融機関の審査を受ける必要があります。

返済期間は短期から長期までさまざまです。

  • 返済期間が短ければ毎月の返済額が多いが、総返済額は少ない
  • 返済期間が長ければ毎月の返済額は少ないが、総返済額は多い

自身の返済能力と照らし合わせて、無理のない範囲で返済期間を設定してください。

⑤必要書類を確認する

申請手続きには次の書類が必要です。

必要書類の例
  1. 土地の登記簿謄本
  2. 固定資産評価証明書
  3. 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
  4. 収入証明書(給与明細や納税証明書など)

金融機関によっては、この他にも書類が必要な場合があります。

⑥連帯保証人の条件を確認しておく

先ほどもご案内しましたが、金融機関によっては親が連帯保証人になることが必須条件として定められていることがあります。

この場合、親の信用力や収入状況も審査の対象です。

もし連帯保証が必要なら親に共有しておいてください。

⑦親の判断能力のチェックが必要な場合がある

親が高齢の場合、判断能力の有無を確認することが条件として定められていることがあります。

確認には、医師の診断書や親との面談が求められることがあります。

⑧担保予定の土地の抵当権を確認しておく

既に他の金融機関に抵当権が設定されている場合は、新たに担保として利用することが難しいです。

親に確認したり、土地の登記簿を確認したりしてください。

第二抵当でも借りられる金融機関はありますが、リスクがある分、高い金利が設定されています。

⑨金利や手数料を確認する

金利や手数料は金融機関ごとに異なります。

金利には固定金利と変動金利があります。

変動金利とは定期的に金利の見直しがある金利のことで、見直しは半年に1度行われることが多いです。

変動金利の方が安くて人気ですが、金利が上がるリスクがあることを頭に入れておいてください。

事務手数料は金融機関に支払う金額で0~6%程度です。

親の土地を担保にお金を借りることができる金融機関


不動産担保ローンに対応している金融機関は銀行とノンバンクです。

銀行とノンバンクの違いは次の通りです。

・銀行とノンバンクの比較

  銀行 ノンバンク
審査 厳しい 柔軟
手続き 詳細にチェック(信用情報・返済能力) 簡便
資金調達のスピード 時間がかかる スピーディー
金利 低い 高い

銀行の不動産担保ローンは低金利ですので、長期的な返済計画を立てやすいです。

ただ、審査は厳格で、時間がかかります。

信用情報や返済能力、土地の評価額や立地条件についての入念なチェックが行われます。

ノンバンクは、銀行に比べて審査が柔軟で、手続きが簡便で、短期間で融資を受けられます。

ただし、銀行より金利は高めに設定されています。

また、ノンバンクの中には信頼性が低い業者がいるので、事前にネットで口コミの調査をしてください。

親の土地を担保にお金を借りるについてのまとめ

親の土地を担保にお金を借りる場合、親の同意が必要です。無断で借りることはできません。

親の土地や建物で不動産担保ローンを利用する場合は、リスクもあります。

借入時と完済時の年齢、申込資格、地域、借入額、返済期間、必要書類、連帯保証人の条件、親の判断能力、土地の抵当権、金利や手数料などを確認して、適切な金融機関を選んでください。

詳細な条件や手続きについて不安がある方は、ぜひ丸の内AMSにお気軽にご相談ください。

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