土地を担保にお金を借りる4つの方法とメリット・デメリットを解説!

投稿日:2024年8月27日

「自分でも土地を担保にお金を借りられるかな?」
「土地を担保にお金を借りるのには、メリットとデメリットを知りたい」

このようにお考えではありませんか?

この記事では、土地を担保にお金を借りる方法やメリット・デメリットをプロが分かりやすくご案内しています。

この記事の作成者

融資部 部長
浜崎 雷Rai Hamazaki

【資格】管理業務主任者、宅地建物取引士
お客様の大切な所有不動産の評価を最大限に、ゆとりある生活のサポートをさせていただきます。「お客様の明日のために、今日、自分は何ができるか」を考え、日々奮闘しています。

土地を担保にお金借りる仕組みとは?3つの用語を解説

仕組みの理解に必要な3つの用語
  1. 担保(たんぽ)
  2. 金利(きんり)
  3. 対応している金融機関

それぞれご案内します。

担保(たんぽ)

担保とは、返済が滞ったときの損害を保証するために、お金を貸した人が預かるもののことです。

借りた人がお金を返せなければ、担保を売ってお金の回収にあてます。

担保は2種類あります。

  • 人的担保・・・代わりに返済してくれる人
  • 物的担保・・・売ってお金にできるモノ(土地、建物など)

ローンは2種類あります。

  • 担保がある場合…有担保ローン
  • 担保が無い場合…無担保ローン

土地を担保にお金を借りることは、物的担保の有担保のローンにあてはまります。

担保がある分、無担保ローンに比べると、金利が低く、借りられる金額が大きいです。

金利(きんり)

金利とは、お金を借りたときに、貸してくれた人に払う利息の割合のことです。

一般的にパーセント(%)で表されます。

金利の算出方法は次の通りです。

金利の算出方法

利息÷元金(がんきん)x100=金利

利息10万円で100万円を借りた場合は、10万円÷100万円×100=10(%)です。

金利は、金融機関や借りる額で異なります。

対応している金融機関

土地を担保にお金を貸してくれる金融機関
  1. 銀行
  2. 信用金庫
  3. ノンバンクの金融機関

ノンバンクとは、銀行や信用金庫以外の金融機関のことです。

銀行のようなお金を預かることはせず、お金を貸す(与信)業務をしています。

銀行と比べると、金利が高めですが、融資までにかかる時間が早く、審査が緩いです。

とにかく早く借りたい方はノンバンクをご検討ください。

土地を担保にお金を借りる4つの方法

詳しくご案内していきますね。

【方法①】フリーローン

フリーローンは、使い道が自由なローンです。

ただし、次の使い道では利用できないことがあります。

  • 事業資金
  • 投機資金
  • 使い道を確認できない資金

メリット、デメリットは次の通りです。

メリット

  • カードローンに比べると金利が低く、融資額が大きい

デメリット

  • 追加で借り入れできない
  • 融資までに1週間~かかる

【方法②】住宅ローン

住宅ローンは、自分で住む家の購入や増改築などに利用できるローンです。

一般的には、借りる人の信用力(年収、年齢、貯蓄額など)が審査されますが、担保となる土地があれば、その不動産と信用力が審査されます。

メリット、デメリットは次の通りです。

メリット

  • 多額の融資を受けられる

デメリット

  • 返済にかかる期間が長い

【方法③】ビジネスローン

ビジネスローンは、企業や個人事業主を対象とした事業用資金を借りられるローンです。

メリット、デメリットは次の通りです。

メリット

  • 赤字でも借りられることがある
  • 創業間もなくても利用できることがある

デメリット

  • 担保や保証人がないと借り入れの条件が悪い

【方法④】リバースモーゲージローン

リバースモーゲージローンとは、担保にした家に住み続けながら、お金を借りられるローンのことです。

最終的には家を売って、残債を返済します。

高齢者が生活費の足しに利用するケースが多いです。

メリット、デメリットは次の通りです。

メリット

  • 借りたお金の使い道は自由
  • 今の家に住み続けられる
  • 毎月の返済は利息だけですむ

デメリット

  • 金利の変動で返済額が変わる(融資額が減る可能性がある)
  • 限度額を超えた借り入れはできない
  • 年齢制限がある

リバースモーゲージローンに似たサービスに、リースバックがあります。

リースバックとは
    自分の家の所有権を売却し、賃貸契約を交わして住み続けることです。
    売却して得たお金が残りますが、自宅の所有権を失います。

土地を担保にお金借りる6つのメリット

それぞれ詳しくご案内します。

【メリット①】借りられる金額が多い

土地は担保として優秀です。

  • 土地は価格が変動しづらい
  • 一等地の場合は価値が高い

一般的には、土地の評価額の6〜8割の金額を借りることができます。

担保不動産の価値によっては、数百万円~数億円まで借りられます

無担保(カードローンなど)の場合、数十万円程度ですので、金額が違います。

【メリット②】金利が安い

金融機関のリスクが担保で保証されているため、金利が低いです。

  • 一般的なカードローンの金利は15%前後
  • 土地を担保にしたローンの金利は1〜10%

金利が低ければ返済するお金が抑えられます

【メリット③】借り入れの期間が長い

カードローンと比較すると次の通りです。

  • 一般的なカードローンの期間は5~10年
  • 土地を担保にしたローンの期間は〜35年

期間が長ければ長いほど、毎月の返済額を低く抑えられます

計画的に返済できます。

【メリット④】資金の使い道が制限されない

次のように、ローンの使用目的は決まっていることが多いです。

  • 住宅ローンは自宅の購入
  • 自動車ローンは車の購入

ですが、土地を担保にお金を借りた場合、自由に使えることが多いです。

  • 生活費
  • 遊興費
  • リフォーム
  • 教育費

など

【メリット⑤】保証人が不要なことがある

次のような理由で、土地を担保にしたローンでは、保証人がいなくても良い場合が多いです。

  • 不動産の価格が高い
  • 所有者が明確
  • 利用しやすい

ただし、中には保証人が必要なサービスがあります。

【メリット⑥】借り入れ可能な年齢が高い

一般的には高齢者は返済能力が低いため、少額しか借りられません。

ですが、回収不可となった場合、金融機関は土地を売却して損害を免れます。

そのため、次のようなサービスがあります

  • 70歳でも利用OK
  • 完済時の年齢85歳までOK

土地を担保にお金借りる3つのデメリット

それぞれ詳しくご案内していきますね。

【デメリット①】借り入れまでに時間がかかる

期間は1週間〜1か月です。

理由は、土地を担保にお金を貸す場合、数百万円~の高額になるからです。

担保不動産の評価や信用情報の調査を慎重に行いますし、資金の準備に時間がかかります。

【デメリット②】高い手数料がかかる

土地を担保にしたローンでは、審査が慎重に行われます。

そのため次のような手数料が発生します。

  • 固定の手数料
  • 評価額の2〜5%の手数料

仮に2~5%の場合、土地の評価額が500万円なら、手数料は10万円~25万円です。

【デメリット③】土地を失うリスクがある

返済ができなければ、土地を失います。

自宅を担保にしている場合は、住む場所を失ってしまいかねません

もし返済が行き詰まったら、早めに相談してください。

土地を担保にお金を借りるまでの流れ

土地を担保にお金借りる流れ
  1. 相談・仮申込
  2. 仮審査
  3. 本申込
  4. 本審査
  5. 契約
  6. 融資の実行

お金を借りたいと思ったら、まずはノンバンクに相談して、融資してもらえそうなら、仮申込みをしてください。

仮審査では担保不動産の価値が審査され、融資額が分かります。

その後、本申込みをします。

本申込みと本審査には数週間かかります。

必要な書類は次の通りです。

土地を担保にお金を借りる際に必要な書類
  1. 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
  2. 申込書
  3. 住民票の写し
  4. 印鑑証明書
  5. 納税証明書・固定資産納税付書
  6. 収入証明書
  7. 金融資産を証明するもの(預貯金や有価証券など)
  8. 不動産関係書類
  9. 借入残高証明書

必要な書類は金融機関によって異なります。

また、自分の土地と親の土地では、借りる手順が異なります。

親の土地で融資を受ける方法について、より詳しくは「親の土地を担保にお金を借りるには?」をご覧になってください。

土地を担保にお金借りるについてのまとめ

土地を担保にすると、まとまったお金を安い金利で借りられます。

ですが、お金を借りるまでに時間がかかったり、手数料が高かったりします。

メリットとデメリットを慎重にご検討くださいね。

もし他社で断られても、丸の内AMSなら対応可能かもしれません。

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