「不動産担保ローンで即日融資を受けたい」
「とにかく早く融資を受けたいが、どの会社を選べばいいのか分からない」
このように考えていませんか?
この記事では、不動産担保ローンの即日融資ができるかどうか、早く借り入れるための借入先選びのポイントについて、プロがわかりやすくご案内しています。
目次
不動産担保の即日融資に対応している会社はあるが…

不動産担保ローンが即日で融資されるのは、例外的なケースだけです。
例えば、過去に同じ金融機関で融資実績がある法人や個人で、事前に審査が完了しており、必要書類が全て揃っている場合などです。
現実的ではありません。その理由は4つあります。
それぞれご案内します。
【理由①】書類の準備に時間がかかる
不動産担保ローンの手続きには、次のような書類が必要です。
- 申込書、同意書
- 担保不動産に関する書類
- 本人確認書類
- 収入や納税を証明する書類
- 借入中のローンを示す書類
また、契約時に必要なものは次の通りです。
- 実印
- 印鑑証明書(発行から3ヶ月以内)
- 登記済権利書
これらの書類は役所や法務局で取得する必要があります。
書類に不備があると審査ができず、融資までの日数が延びてしまいます。
【理由②】契約手続きが必要
申込から融資実行までの流れは次の通りです。
①申込
②査定と審査
③結果の連絡
④契約
⑤融資実行
査定と審査では、不動産担保の評価、申込者の収入状況や信用情報をチェックします。
対面での契約が必要な金融機関が多いです。
一部の金融機関はオンライン契約に対応していますが、やり取りには郵送が必要です。
いずれにしても、複数の手続きが必要ですので、即日融資は現実的ではありません。
【理由③】不動産の評価に時間がかかる
正確な評価額を算出するには、次の内容を調査する必要があるからです。
- 立地
- 広さ
- 築年数
- 接道状況
- 権利関係
ノンバンクは独自ノウハウで評価額を算出しているため、即日で評価を完了する会社があります。
銀行は数日かかります。
【理由④】信用情報の調査に時間がかかる
金融機関は、借入希望者の次の内容をもとに返済能力を判断しているからです。
- 収入状況
- 他社借入の残高
- 過去の延滞履歴
ノンバンクの中には即日審査結果を出す会社があります。
銀行の審査は厳しいため数日かかります。
審査日数が異なるのは、審査内容や会社の規模が異なるためです。
審査のスピードが速い金融機関をお探しの場合は、「審査が通りやすい不動産担保ローン会社11社」をご覧ください。
即日融資の不動産担保ローン「4つの注意点」
それぞれご案内します。
【注意点①】悪質な会社の可能性がある
即日融資を掲げる業者の中には、貸金業の登録を受けていない違法業者が含まれていることがあるからです。
このような業者は、法外な金利を設定し、強引な取り立てを行う違法行為に及ぶ可能性があります。
正規の貸金業者かどうかは、金融庁の「登録貸金業者情報検索」で確認できます。
必ず事前にチェックし、登録がない業者は利用しないでください。
【注意点②】担保不動産の評価が低いことがある
金融機関が貸し倒れしないように、リスクを避けた評価をするからです。
そのため、適正な評価額よりも低く算定される可能性があります。
例えば、路線価が3,000万円の不動産でも、即日融資を掲げる業者では2,000万円と見積もられる可能性があります。
損してしまいますので、融資を急いでいても高い評価をしてくれる金融機関を探してください。
【注意点③】返済負担が重くなる可能性がある
理由はリスクを避けて金利を高く設定しているからです。
例えば、通常は年利3%の物件でも、即日融資の業者は年利8%になる可能性があります。
こちらの「審査が通りやすい不動産担保ローン会社の見分け方」にあるように、金融機関は、リスクを防ぐために高めの金利(リスクプレミアム)を設定しています。
次のようなケースでは、毎月の返済額で約3.4万円、総返済額で約820万円の差が出ます。
- 担保2,000万円で1,200万円の融資を20年で返す場合
年利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
---|---|---|
3% | 約6.6万円 | 約1,600万円 |
8% | 約10.1万円 | 約2,420万円 |
【注意点④】借入総額が少なるなる可能性がある
理由は、リスクを避けるために、手数料が相場よりも数万円以上、あるいは倍以上も高く設定している可能性があるからです。
手数料が高いと、その分、借入金額が少なくなってしまいます。
審査即日で融資が早い不動産担保ローンはノンバンクを選ぼう!その理由は…

ノンバンクは銀行よりも審査が柔軟だからです。
ノンバンクの中には、「審査即日・融資最短2日」といったスピード対応をしている会社があります。
違いをご案内します。
- 銀行とノンバンクの違い
項目 | 銀行 | ノンバンク |
---|---|---|
審査完了まで | 数日〜1週間 | 最短即日 |
融資実行まで | 1週間〜2週間 | 最短2営業日 |
審査の厳しさ | 審査が厳格で融通が利きにくい | 書類や状況次第で柔軟に対応できる |
銀行はリスクを避けて、不動産価値と申込者のどちらも慎重に審査を行います。
ですが、ノンバンクは不動産価値を重視した審査を行っています。
急いでいる場合は、ノンバンクを選ぶのが正解です。
ただし、金利や手数料が高く、総返済額は増えます。
即日は難しいが不動産担保融資を最短にするポイントとスピーディな金融機関3社
- ノンバンクを選ぶ
- 事前に必要書類を用意しておく
- 会社とのやり取りをスピーディに行う
ノンバンクを選ぶことで、審査や融資までのスピードが大幅に短縮できます。
必要書類を事前に用意し、業者との連絡を素早く行うことで、最短2日で融資できます。
このポイントに沿って3社を挙げました。
それぞれご案内します。
①丸の内AMS

丸の内AMSは、審査即日~、融資2日~とスピードが速いです。
理由は、対応エリアを限定しているためです。
融資対象者は法人・個人事業主・個人です。
- 丸の内AMSのポイント
審査期間 | 即日~ |
---|---|
融資期間 | 2日~ |
金利 | 年3.8%〜 |
借入可能額 | 500万円〜最大5億円 |
対応エリア | 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県 |
②AGビジネスサポート

AGビジネスサポートは、年間6,000件以上の融資実績があるノンバンクです。
融資対象者は法人・個人事業主のみです。
- AGビジネスサポートのポイント
審査期間 | 即日~ |
---|---|
融資期間 | 3日~ |
金利 | 年2.49%〜8.99% |
借入可能額 | 100万円〜最大5億円 |
対応エリア | 全国 |
③セゾンファンデックス

セゾンファンデックスは、全国に対応しています。
融資対象者は法人・個人事業主のみです。
- セゾンファンデックスのポイント
審査期間 | 即日~ |
---|---|
融資期間 | 1週間~ |
金利 | 年2.90%~9.9% |
借入可能額 | 100万円〜最大5億円 |
対応エリア | 全国 |
不動産担保ローンの即日融資まとめ
ノンバンクを利用すれば、審査が即日で、最短2日で融資を受けられる会社があります。
ただし、金利や手数料が高く、総返済額は増えます。