「自分でも土地を担保にお金を借りられるかな?」
「土地を担保にお金を借りるのには、メリットとデメリットを知りたい」
このようにお考えではありませんか?
この記事では、土地を担保にお金を借りる方法やメリット・デメリットをプロが分かりやすくご案内しています。
目次
土地を担保にお金借りる仕組みとは?3つの用語を解説
それぞれご案内します。
担保(たんぽ)
担保とは、返済が滞ったときの損害を保証するために、お金を貸した人が預かるもののことです。
借りた人がお金を返せなければ、担保を売ってお金の回収にあてます。
担保は2種類あります。
- 人的担保・・・代わりに返済してくれる人
- 物的担保・・・売ってお金にできるモノ(土地、建物など)
ローンは2種類あります。
- 担保がある場合…有担保ローン
- 担保が無い場合…無担保ローン
土地を担保にお金を借りることは、物的担保の有担保のローンにあてはまります。
担保がある分、無担保ローンに比べると、金利が低く、借りられる金額が大きいです。
金利(きんり)
金利とは、お金を借りたときに、貸してくれた人に払う利息の割合のことです。
一般的にパーセント(%)で表されます。
金利の算出方法は次の通りです。
利息÷元金(がんきん)x100=金利
利息10万円で100万円を借りた場合は、10万円÷100万円×100=10(%)です。
金利は、金融機関や借りる額で異なります。
対応している金融機関
- 銀行
- 信用金庫
- ノンバンクの金融機関
ノンバンクとは、銀行や信用金庫以外の金融機関のことです。
銀行のようなお金を預かることはせず、お金を貸す(与信)業務をしています。
銀行と比べると、金利が高めですが、融資までにかかる時間が早く、審査が緩いです。
とにかく早く借りたい方はノンバンクをご検討ください。
土地を担保にお金を借りる4つの方法
詳しくご案内していきますね。
【方法①】フリーローン
フリーローンは、使い道が自由なローンです。
ただし、次の使い道では利用できないことがあります。
- 事業資金
- 投機資金
- 使い道を確認できない資金
メリット、デメリットは次の通りです。
メリット
- カードローンに比べると金利が低く、融資額が大きい
デメリット
- 追加で借り入れできない
- 融資までに1週間~かかる
【方法②】住宅ローン
住宅ローンは、自分で住む家の購入や増改築などに利用できるローンです。
一般的には、借りる人の信用力(年収、年齢、貯蓄額など)が審査されますが、担保となる土地があれば、その不動産と信用力が審査されます。
メリット、デメリットは次の通りです。
メリット
- 多額の融資を受けられる
デメリット
- 返済にかかる期間が長い
【方法③】ビジネスローン
ビジネスローンは、企業や個人事業主を対象とした事業用資金を借りられるローンです。
メリット、デメリットは次の通りです。
メリット
- 赤字でも借りられることがある
- 創業間もなくても利用できることがある
デメリット
- 担保や保証人がないと借り入れの条件が悪い
【方法④】リバースモーゲージローン
リバースモーゲージローンとは、担保にした家に住み続けながら、お金を借りられるローンのことです。
最終的には家を売って、残債を返済します。
高齢者が生活費の足しに利用するケースが多いです。
メリット、デメリットは次の通りです。
メリット
- 借りたお金の使い道は自由
- 今の家に住み続けられる
- 毎月の返済は利息だけですむ
デメリット
- 金利の変動で返済額が変わる(融資額が減る可能性がある)
- 限度額を超えた借り入れはできない
- 年齢制限がある
リバースモーゲージローンに似たサービスに、リースバックがあります。
-
自分の家の所有権を売却し、賃貸契約を交わして住み続けることです。
売却して得たお金が残りますが、自宅の所有権を失います。
土地を担保にお金借りる6つのメリット
それぞれ詳しくご案内します。
【メリット①】借りられる金額が多い
土地は担保として優秀です。
- 土地は価格が変動しづらい
- 一等地の場合は価値が高い
一般的には、土地の評価額の6〜8割の金額を借りることができます。
担保不動産の価値によっては、数百万円~数億円まで借りられます。
無担保(カードローンなど)の場合、数十万円程度ですので、金額が違います。
【メリット②】金利が安い
金融機関のリスクが担保で保証されているため、金利が低いです。
- 一般的なカードローンの金利は15%前後
- 土地を担保にしたローンの金利は1〜10%
金利が低ければ返済するお金が抑えられます。
【メリット③】借り入れの期間が長い
カードローンと比較すると次の通りです。
- 一般的なカードローンの期間は5~10年
- 土地を担保にしたローンの期間は〜35年
期間が長ければ長いほど、毎月の返済額を低く抑えられます。
計画的に返済できます。
【メリット④】資金の使い道が制限されない
次のように、ローンの使用目的は決まっていることが多いです。
- 住宅ローンは自宅の購入
- 自動車ローンは車の購入
ですが、土地を担保にお金を借りた場合、自由に使えることが多いです。
- 生活費
- 遊興費
- リフォーム
- 教育費
など
【メリット⑤】保証人が不要なことがある
次のような理由で、土地を担保にしたローンでは、保証人がいなくても良い場合が多いです。
- 不動産の価格が高い
- 所有者が明確
- 利用しやすい
ただし、中には保証人が必要なサービスがあります。
【メリット⑥】借り入れ可能な年齢が高い
一般的には高齢者は返済能力が低いため、少額しか借りられません。
ですが、回収不可となった場合、金融機関は土地を売却して損害を免れます。
そのため、次のようなサービスがあります
- 70歳でも利用OK
- 完済時の年齢85歳までOK
土地を担保にお金借りる3つのデメリット
それぞれ詳しくご案内していきますね。
【デメリット①】借り入れまでに時間がかかる
期間は1週間〜1か月です。
理由は、土地を担保にお金を貸す場合、数百万円~の高額になるからです。
担保不動産の評価や信用情報の調査を慎重に行いますし、資金の準備に時間がかかります。
【デメリット②】高い手数料がかかる
土地を担保にしたローンでは、審査が慎重に行われます。
そのため次のような手数料が発生します。
- 固定の手数料
- 評価額の2〜5%の手数料
仮に2~5%の場合、土地の評価額が500万円なら、手数料は10万円~25万円です。
【デメリット③】土地を失うリスクがある
返済ができなければ、土地を失います。
自宅を担保にしている場合は、住む場所を失ってしまいかねません。
もし返済が行き詰まったら、早めに相談してください。
土地を担保にお金を借りるまでの流れ
- 相談・仮申込
- 仮審査
- 本申込
- 本審査
- 契約
- 融資の実行
お金を借りたいと思ったら、まずはノンバンクに相談して、融資してもらえそうなら、仮申込みをしてください。
仮審査では担保不動産の価値が審査され、融資額が分かります。
その後、本申込みをします。
本申込みと本審査には数週間かかります。
必要な書類は次の通りです。
- 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
- 申込書
- 住民票の写し
- 印鑑証明書
- 納税証明書・固定資産納税付書
- 収入証明書
- 金融資産を証明するもの(預貯金や有価証券など)
- 不動産関係書類
- 借入残高証明書
必要な書類は金融機関によって異なります。
また、自分の土地と親の土地では、借りる手順が異なります。
親の土地で融資を受ける方法について、より詳しくは「親の土地を担保にお金を借りるには?」をご覧になってください。
土地を担保にお金借りるについてのまとめ
土地を担保にすると、まとまったお金を安い金利で借りられます。
ですが、お金を借りるまでに時間がかかったり、手数料が高かったりします。
メリットとデメリットを慎重にご検討くださいね。
もし他社で断られても、丸の内AMSなら対応可能かもしれません。
お気軽にご相談くださいませ。